« 迎賓館赤坂離宮 | トップページ | 深大寺「厄除元三大師大祭」とだるま市 »

2017年3月 6日 (月)

春日大社千年の至宝展

東京国立博物館・平成館で開催されている「春日大社千年の至宝」展を見て来ました。

奈良の春日大社は全国3000分社の総本山です。768年創設以来、20年に一度の式年造替を1200年
繰り返してきました。
第60回目となる今回は、一の鳥居から始まり、幣殿、直会殿、中門などの改修、塗り替え、檜皮屋根の
葺き替えを行い、昨年の10月に国宝本殿の朱の塗り替え修理と檜皮屋根の葺き替えを行って完了し、
11月6日にご神体が仮殿から本殿に戻る正遷宮が行われました。

この節目の時に、春日大社に伝来する神宝と名品を大規模に展観しています。

チラシと図録などから一部ご紹介します。

001 002
春日大社千年の至宝 チラシ                    チラシ裏

003 004
チラシ 中左                            チラシ 中右

1、神鹿の杜

005 006
鹿島立身影図 南北朝~室町時代             鹿島立身影図 南北朝時代
武甕槌命(たけみかづちのみこと)が常陸国鹿島より   経津主命(ふつぬしのみこと)と武甕槌命   
鹿に乗って春日の地に着いた図

007 008
春日鹿曼荼羅 鎌倉時代                   春日神鹿御正体 重要文化財 南北朝時代
鹿の鞍の上の榊の枝に右から文殊菩薩、釈迦如来、  高さ108、8cm 飛雲に鹿が乗り背の榊の板に
薬師如来、地蔵菩薩、十一面観音菩薩           中央阿弥陀如来、右上から薬師如来、文殊菩薩、
                                    十一面観音菩薩、地蔵菩薩

040  鹿図屏風 江戸時代 高さ180㎝、幅10m以上(左右合わせて)
上は左  鹿はほぼ原寸大 左18頭、右12頭、合計30頭描かれています

2、神宝類

春日大社は「平安の正倉院」と呼ばれ、国宝の古神宝が多く伝わります。
宝物殿などに国宝352点、重要文化財970点が収められています。

009 010_2
蒔絵箏 国宝 平安時代 全長152、7cm         クローズアップ 蒔絵箏
金、銀、銅の蒔絵による大きな流水文に鳥や蝶、花が描かれています。

013_2 014_2
復元模造 蒔絵箏                        クローズアップ
昭和55年に復元されました。  優美で華麗な蒔絵が復活しました。

011 012
金地螺鈿毛抜形太刀  国宝 平安時代 総長96、3cm      クローズアップ
全体に金粉が蒔絵され、竹と猫と雀の絵が螺鈿で表されています。 猫が雀を追いかけ、雀を
食べています。柄や鞘に細かい彫金が施されていますが、この金具類が古代の最高純度の金無垢
(22~23金)であることが判明しました。


3、春日信仰

016 017
春日宮曼荼羅  重要文化財 鎌倉時代         地蔵菩薩立像 重要文化財 鎌倉時代 
二の鳥居の左上に本殿があります。            像高97、3cm 雲に乗り、右足を前に踏み出して              
絵の上部には右から若宮の文殊菩薩、釈迦如来、    います
薬師如来、地蔵菩薩、十一面観音菩薩

018 019
十一面観音菩薩立像 鎌倉時代 像高46、7cm     文殊菩薩騎獅像および侍者立像 重要文化財
                                    鎌倉時代 獅子に乗る文殊菩薩、手綱を引く
                                    優填王、合掌する善財童子ら
                                    高さ 文殊菩薩48、9cm、優填王70、5cm

020 021
四方殿舎利厨子  重要文化財 木製 室町時代     春日宮曼荼羅彩絵舎利厨子 木製、室町時代
神鹿の背の榊の枝に御正体                  宮殿型厨子 扉右に愛染明王、左 不動明王
扉内側に地蔵十王像や真言八祖像ら            正面壁には御蓋山、春日山と春日野の景観

022  春日権現験記絵(春日本)巻一 江戸時代
春日の神が橘氏の女に憑依してお告げを述べています

023 024
春日権現験記絵(春日本)巻十二 江戸時代        春日権現験記絵(春日本)巻十二
興福寺の蔵俊が夢で春日本社の四神が興福寺の     東大寺の恵珍が春日大社の一の鳥居近くで
開かずの門を入るのを見た                   牛車に乗る地蔵の姿をした第三殿と
                                    それを取り巻く神官や鹿を見た

4、奉納された武具

025 026
赤糸威大鎧(梅鶯飾) 国宝 鎌倉時代          赤糸威大鎧(竹虎雀飾) 国宝 鎌倉~南北朝時代
金物の飾りに、梅に鶯や蝶の透かし彫り          全体を緋色の鮮烈な赤糸で威す
兜の正面には獅子の顔                     竹林の雀と虎の透かし彫り
                                    雀は合計96羽

028 029
黒韋威伊予札胴丸  国宝 南北朝~室町時代      黒韋威胴丸  国宝 南北朝~室町時代
胴丸は元来歩兵用の胴のみだったが、兜と袖を加え、   金物に枝菊文
軽快な甲冑になった 金物の中央に大きな菊座

5、神々に捧げる芸能

031  舞楽面 納曽利 重要文化財 平安時代
春日若宮の祭りで奉納される舞楽に使われます。舞う時に目と顎が動かせますが、下顎と目が紐で
結ばれていますので、下顎を動かすと目も動きます。

030  太鼓(複製) 昭和51年 高さ6、5m
舞楽に用いる楽器 胴の前後に牛革の鼓面を取り付け、中央に三巴文、胴の周囲に火焔宝珠で装飾
左は龍、右は鳳凰を飾り、上部には太陽と月 

6、春日大社の式年造替

033  絵馬 室町時代  神事の際に奉納される馬を描いている
現在の絵馬の起源 

034 035
御間塀  神馬牽引図                      御間塀  獅子牡丹図
本殿の社殿をつなぐ塀(御間塀)に描かれた絵 昭和50年に造られたもので、今回の造替で撤下されました

036  瑠璃灯籠 (鎌倉時代の物の複製)
灯籠の周りに青いビーズを連ねて張っている。灯りを入れると青く輝く
青いビーズの瑠璃玉が1基6面に約2万個  今回5基を新調

春日大社境内には2000基の石灯籠と、回廊の1000基の釣り灯籠ががあります。
8月14、15日の中元万灯籠では、これら全ての灯籠に灯りがともされ、無病息災や被災地の復興が
祈願されます。

039  本殿
右から 第一殿 武甕槌命 第二殿 経津主命 第三殿 天児屋根命 第四殿 比売神

深く明るい本朱で塗ってあります。 一般の神社では鉛系の鉛丹7割と酸化鉄系のベンガラで塗りますが、
春日大社の本殿は全て本朱です。

春日大社に伝来する数々の神宝類や絵画や彫刻をじっくりと拝見し、1200年、とこしえに続く造替の意味と
大切さがわかりました。

この展覧会は3月12日まで開催されています。







































































                           

















                                    

« 迎賓館赤坂離宮 | トップページ | 深大寺「厄除元三大師大祭」とだるま市 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 春日大社千年の至宝展:

« 迎賓館赤坂離宮 | トップページ | 深大寺「厄除元三大師大祭」とだるま市 »

無料ブログはココログ

座間、海老名

  • 座間ひまわりまつりと海老名泉橋酒造