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2016年9月 5日 (月)

川﨑・砂子の里資料館・珠玉の浮世絵名品展

川﨑、砂子の里資料館で開催されている「これぞ日本の宝・珠玉の浮世絵名品展」を見て来ました。

砂子の里資料館は平成13年11月に、白壁となまこ壁、瓦屋根の造りの、浮世絵を飾るのに相応しい
美術館として開館しました。
鈴木晴信、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重らの版画名品や肉筆浮世絵など、数多くの
コレクションを所有し、平成17年にはワシントンDCで浮世絵名品展を開催し、平成24年には南仏
ロートレック美術館で展覧会を開催するなど、海外でも高い評価を受けています。

また、館長の斎藤文夫さん他、運営の方々のご厚意により、無料で入場でき、作品解説レポートも
無料配布していただいていました。
残念ながら、今年の10月、入居するビルの建て替え工事の為、閉館することになりました。

閉館前の9月1日から17日まで「珠玉の浮世絵名品展」が開催されています。

チラシとポストカードなどから一部ご紹介します。

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珠玉の浮世絵名品展 チラシ                 チラシ裏

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肉筆浮世絵 勝川春草                      肉筆浮世絵 磯田湖龍斎
「紅葉狩二美人逍遙之図」                    「太夫禿歩行図 本居宣長賛」
肉筆浮世絵は色彩が素晴らしく鮮やかで、顔の表情なども明確に、緻密に描かれています。

005  紙本墨画淡彩 歌川広重 「武蔵多満川」
月明かりに照らされた、多摩川上流の風景が描かれています。静寂さが伝わってきます。

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紅摺絵 鈴木春信                         錦絵 鈴木春信 
「風流やつし七小町 草子あらひ」               「風流浮世寄花 新枕 初開梅」
草子あらひ:歌合わせの前の日に、小野小町の歌を大友黒主が盗み取り、ひそかに万葉草子に書き込み
古い歌と主張したが、小町が草子を洗うと黒主の書き加えた文字が消えたという謡曲。
それを今風のやつしにして、弟が手習い本の汚れを水で洗い落としているところに姉が来るという場面。
この紅摺絵以降、錦絵となります。鈴木春信の紅摺絵、七小町が7枚揃っているのは世界でこれ一つだそうです。

008  錦絵 大判二枚 鳥居清長 「女湯」
8~9頭身のすらりとした美女が風呂に入っています。畳の脱衣所、竹の水きり場、板の洗い場があります。
波と千鳥の描かれた柘榴口をくぐって湯船に入ります。
左手の覗き口には釜を炊く男がいます。
この絵は世界で2枚しかないそうです。1枚はドガが所有しているそうです。

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錦絵 喜多川歌麿 「青楼十二時 続 丑の刻」        「青楼十二時 続 亥の刻」
吉原遊女の一日の様子を一刻毎の十二枚揃いに表した「青楼十二時続」の錦絵です。
「丑の刻」は懐紙とあかりを持った遊女が草履をつっかけ、手洗いでしょうか、色香あふれる絵です。
「亥の刻」はお客を迎える用意をしているところでしょうか。

011  錦絵 鳥文斎栄之 
「七賢人略美人新造揃 松葉屋内宮川」
七賢人を花魁見習の新造にやつしています。

012  錦絵 勝川春章
「東扇 初代中村富十郎の娘道成寺」
役者の絵を扇子に仕立てたもの。これまで20種の役者絵が知られていたが、これは新発見の21枚目。

013 014
東洲斎写楽 「二代目市川門之助の伊達与作」      初代歌川豊国 「初代市川男女蔵の蘇我五郎」

015  大判六枚つづり 初代歌川豊国 「両国花火之図」
両国の橋の上に花火を見る大勢の人、人、人。橋の下を通る船にも沢山の船頭やお客が丁寧に描かれています。

016 017
葛飾北斎 「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」        葛飾北斎 「富嶽三十六景 凱風快晴」
高い波の間に数人の船頭が漕ぐ早送船がいます     朝焼けの雄大な、崇高な赤富士

葛飾北斎はライフ誌に世界の100人に選ばれました。

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柳々居辰斎 「六郷渡」 北斎門下               二代目歌川豊国 「名所八景 大山夜雨
枠に外国文字が書かれています                従前不動頂上之図」
                                    雨降山大山に大雨が降っています

021  歌川広重 「月に雁」
画面の半分に大きな月が描かれています。月を背景に三羽の雁が飛翔するこの絵は、2度も記念切手に
採用されました。

022  大判 歌川広重 「東海道五拾三次之内 川崎 六郷渡舟」
玉川の下流、六郷川に沿った川崎宿、対岸には馬、籠、旅人が待っています。

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歌川国貞 「忠臣蔵十一段目夜討之義士 搦手」        「忠臣蔵十一段目夜討之義士 追手組」
(三代目歌川豊国) 搦手二十三人之像             追手組二十四人之像


これ等の他、浮世絵の祖とされる菱川師宣の墨摺絵や歌川国芳の錦絵など、80点近くの浮世絵が
展示されていました。
今後、公益社団法人は継続されますので、他の美術館や文化施設で展示されるものと思います。

この展覧会は9月17日まで開催されています。

 川崎・砂子の里資料館
     川崎市川崎区砂子1-4-10
         Tel 044-222-0310

































   























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