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2016年9月 8日 (木)

国立新美術館・ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち

国立新美術館で開催されている「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」展を見て来ました。

日本とイタリアの国交樹立150周年を契機として、日本で初めてアカデミア美術館からルネサンス期の
ヴェネツィア絵画がやってきました。
ベッリーニ、カルパッチョ、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼなどの巨匠の傑作が一挙に来日し、
サン・サルヴァドール聖堂の祭壇画、ティツィアーノの大作「受胎告知」が特別出品されています。
ヴェネツィア絵画はフィレンツェ絵画に比べ、自由奔放な筆使いによる豊かな色彩と大胆で劇的な構図、
感情に直接訴える表現が特徴です。

チラシと図録から一部ご紹介します。

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ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち チラシ          チラシ裏

003  ジョヴァンニ・ベッリーニ
「聖母子(赤い智天使の聖母)」 1485ー90年 油彩、板 77x60cm
ヴェネツィア・ルネサンス絵画の祖とされるベッリーニの聖母子です。
聖母マリアが優しくイエスを抱きあげています。空には赤い智天使が描かれています。

004  アントニオ・デ・サリバ
「受胎告知の聖母」 1480ー90年頃 テンペラと油彩・板 47x34cm
清楚な青色のマントを被った処女マリアが、大天使ガブリエルから受胎告知を受ける場面ですが、
大天使が描かれてなく、この絵を見る鑑賞者が大天使の位置になります。
絵を見る人が荘厳な受胎告知に立ち会えるのです。

005  ヴィットーレ・カルパッチョ
「聖母マリアのエリザベト訪問」 1504ー08年 油彩・カンヴァス 128x137cm
マリアが受胎告知を受けた後、姉のエリザベトを訪ねると、エリザベトも妊娠しており、その子が洗礼者ヨハネ
となります。広々とした草地には多くの人々と兎や鹿、鳥などの動物たちがいますが、背景の建物や塔、
棕櫚の木などはトルコを思わせます。建物のバルコニーには絨毯が掛けられています。

006  フランチェスコ・モローネ
「聖母子」 1500年頃 油彩・カンヴァス 72x54cm
聖母マリアの背後に赤い垂れ布が描かれています。聖母マリアの衣装が色鮮やかです。
背景には家々と岩山、遠くの山並みが描かれています。

007  アンドレア・プレヴィターリ
「キリストの降誕」 1515-25年 油彩・カンヴァス 133x215cm
地面の上に敷かれた白い布の上の、生まれたばかりのイエスが光り輝いています。
マリアとヨセフがイエスを礼拝していますが、ロバと牛もイエスをあがめています。
画面左上には、羊飼いたちにイエス誕生のお告げがされるエピソードが表されています。

008  ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
「聖母子(アルベルティーニの聖母)」 1560年頃 油彩・カンヴァス 124x96cm
マリアとイエスの手に握られているのはリンゴではないでしょうか。イエスの救世主としての使命を暗示しています。

009  ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
「受胎告知」 1563ー65年頃 油彩・カンヴァス 410x240cm
サン・サルヴァドール聖堂 祭壇画
大天使ガブリエルは胸の前で両手を交差させ、マリアとイエスを崇敬するポーズを取っています。
画面上には天が開け、天使たちが見守る中、光と共に聖霊の鳩が降臨しています。

010  ティツィアーノ・ヴェチェッリオと工房
「ヴィーナス」 1555ー65年頃 油彩・カンヴァス 115x84cm
恥じらいのポーズを取る肉感的なヴィーナス。左耳にピアス、左手小指に金の指輪、右手首には鎖を
巻きつけています。

011  パリス・ボルドーネ
「眠るヴィーナスとキューピッド」 1540-50年頃 油彩・カンヴァス 86x137cm
豊満なヴィーナスが豪華な赤と白の織物の上に横たわり、キューピッドが赤い布を持ち上げています。
織物の上にはバラの花がまき散らされ、ヴィーナスの後ろの木の茂みにはキューピッドの矢筒が掛けられています。

012  ヤコボ・ティントレット
「聖母被昇天」 1550年頃 油彩・カンヴァス 240x136cm
埋葬された聖母マリアがまさに天に昇ろうとする瞬間です。
画面いっぱいに使途が描かれ、マリアの周りにも沢山の天使が描かれています。

013  ヤコボ・パッサーノ
「悔悛する聖ヒエロニムスと天上に顕れる聖母子」 1569年 油彩・カンヴァス 221x161cm
性的な幻覚を振り払い、悔悛する聖ヒエロニムス。小さな十字架が立てられ、書物と砂時計、骸骨が描かれています。
天には聖母子が天使を伴って現れています。

014  ヤコボ・パッサーノと工房
「ノアの箱舟に入っていく動物たち」 1580ー90年頃 油彩・カンヴァス 133x119cm
嵐の前の薄暗い光の中、辺りは鳥や動物で埋め尽くされています。
ノアの箱舟に動物たちがつがいで乗り込んでいます。樹木の枝には沢山の鳥がいます。

015  パオロ・ヴェロネーゼ
「レパントの海戦の寓意」 1572ー73年頃 油彩・カンヴァス 169x137cm
画面上部では聖母マリアの周りに人々が集まっています。
画面下部には無数の軍船が海上を埋め尽くし、レパントの海戦を表してています。
キリスト教国の連合軍の上には、聖母から明るい光が降り注ぎ、オスマン帝国軍のうえは黒い雲で覆われ、
キリスト教国の連合軍がオスマン帝国の艦隊を打ち破ったことを示しています。

016  レアンドロ・パッサーノ
「ルクレティアの自殺」 1610年頃 油彩・カンヴァス 118x90cm
王の息子に凌辱されたコラティヌスの妻、ルクレティアは夫に打ち明けた後、自害します。
赤い衣装の金の刺繍が精細に描かれています。

017  パドヴァニーノ
「オルフェウスとエウリュディケ」 1620年頃 油彩・カンヴァス 164x119cm
竪琴の名手、オルフェウスは冥界の妻、エウリュディケを連れ帰ろうとするが、約束を破り、振り向いてしまった為、エウリュディケが姿を消すところ。
手前にいるのは冥界の番犬、ケルベロス。

これ等の他、肖像画12点を含む、アカデミア美術館所蔵のヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たちの作品
約60点をを堪能しました。

この展覧会は10月10日まで開催されています。
































 






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