たばこと塩の博物館・根付と提げ物
墨田区横川のたばこと塩の博物館で開催されていた「根付と提げ物」展を見て来ました。
根付は江戸時代に、印籠、煙草入れなどを着物の帯に提げるときに、紐の先に着けて帯に挟んだ
留め具です。
装身具の一つとして、獅子や龍、十二支、植物、昆虫など、精巧な彫刻を施したものが多く、素材も
木、象牙、角、陶磁、金属など、様々のものが使われました。
今回は根付370点に加え、印籠、巾着、煙草入れなど、提げ物70点と資料などが展示されています。
根付の中に、高円宮殿下のコレクション10点が展示されています。
図録から一部ご紹介します。 たばこと塩の博物館
渋谷区神南から昨年4月に墨田区横川に移転、リニューアルオープンしました。
向かいにはJT生産技術センターの大きな工場があります。
「根付と提げ物」の看板 入口にはシンボルのブロンズ像
「根付と提げ物」展チラシ チラシ裏
矢を持つダッタン人 象牙 11、5cm 飛龍 木 6、7cm
麒麟 象牙 10、8cm 蛤中神殿 象牙 6、0cm
鶴の舞 舟月作 木 5、2cm 親子獅子 友忠作 象牙 5、2cm
扇子を持った男の姿を影絵にすると鶴に見える
という事を表している作品
ハンカイ 秀次作 木 4、8cm 珊瑚に南洋人 三輪作 木、珊瑚 6cm
前漢の剛勇の武将 劉邦の危機を救った
蛤 雅広作 象牙 5、5cm 瓢箪鯰 米仙作 象牙 4、5cm
網の細工が細かい 瓢箪で鯰を押さえるという、とらえどころがない
ことを表しています
向島みやげ 藻己作 黄楊 3、3cm 松茸狩り 玉藻作 木 3、5cm
からくり根付で、栗を開くと松茸狩りの人が現れる
松茸狩りを終えてキセルで一服
翁面 藻己作 木 4、5cm 瓢箪形火打道具仕込み 金属 4、7cm
実用の火打道具の根付
らふ 佐田澄作 マンモス牙 3、5cm メビウス達磨 マイケル・パーチ作 マンモス牙
5、3cm 高円宮コレクション
抽象化された達磨 瞑想はメビウスの輪となり、
永遠に続いていく 白地唐花文金更紗合提げ
印籠 珊瑚 5、3x7cm 張り子の虎とでんでん太鼓が描かれていますが、表は胡人狩猟図です
巾着 8x6、5cm 根付は金属で馬に乗る時の鞍
菊に蝶芝山細工印籠 9x5、4cm 達磨形とんこつ一つ提げたばこ入れ
根付 堆朱 緒締 珊瑚 とんこつとは堅い木を使ったことをいいます
根付 木、達磨 緒締 鹿角
袋 8、9x8、6cm
これ等、沢山の根付、提げ物の他、ガンギ玉などの緒締や印籠箪笥も展示してありました。
精緻な細密工芸に目を奪われました。
残念ながらこの展覧会は7月3日で終了しました。
たばこと塩の博物館
東京都墨田区横川1-16-3
Tel 03-3622-8801
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