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2016年3月 1日 (火)

日本橋三越本店・真葛香山展

日本橋三越で開催されている「超絶技巧 真葛香山展」を見て来ました。

京都の陶工、宮川香山は京焼の真葛長造の四男として生まれ、乞われて横浜に移住し、窯を築きました。
真葛窯では素地の成形から絵付け、仕上げまで一貫して行い、確かな陶磁技術により、万国博覧会、
内国勧業博覧会などで高い評価を受けました。
特に立体的な装飾を器物に施した、高浮彫の陶磁器が海外で評判となりました。
宮川香山は陶芸家として日本で2番目の帝室技芸員(今の人間国宝)に任命されています。

今回の展覧会は吉兆庵美術館の真葛焼コレクションの中から、約120作品を展示しています。

チラシとポストカードから一部ご紹介します。

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真葛香山展チラシ                        チラシ裏

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チラシ中面左                          チラシ中面右

チラシをクローズアップしたものと、ポストカードからご紹介します。

005  古清水意真葛窯水指 初代真葛香山
清水焼の作風を模倣した水指です。菊の花が鮮やかに、精緻に描き込まれています。
花と茎の間が透かし彫りになっています。凄い技術ですね。

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乾山意俵形茶碗 二代真葛香山               乾山写芙蓉之画菓子器 初代真葛香山
俵型の凹凸がある茶碗に稲穂が描かれています    尾形乾山の作風を模倣
                                   デザイン化した草花を金で縁取りし、その中を
                                   鮮やかに色付けしています

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真葛窯変釉蟹彫刻壺花活 初代真葛香山        蟹の部分クローズアップ
花活けの側面に渡り蟹が2匹、取り付けられています。1匹は下に隠れています。
何という超絶技巧でしょうか。蟹の甲羅もハサミや足も眼も陶器で作られています。
この作品は、明治期に制作した自身の代表作(重要文化財)を大正期に模倣したもので、前回より
カラフルになっています。

010  仁清意鳳凰雲透し香炉 初代真葛香山
細やかな絵付けをした鳳凰の長い羽根と、雲を透かし彫りで表した精巧な作品です。

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鳳凰香炉 二代真葛香山                   青華極彩色萬年亀水瓶 二代真葛香山
鮮やかな色彩の鳳凰型香炉                 中国の青華(染付)の上に多彩な絵を描いた
胴には龍を描き、蓋は透かし彫り              玄武(北を守護する神獣)です
                                   背中の子亀部分が蓋

013  倣青磁釉意鍾馗置物 初代真葛香山
精悍な鍾馗が獅子を伴っています  剣と衣服の青磁がきれいですね

014  御所人形雛一式 初代真葛香山
御所人形元禄雛一式です  お内裏様とお雛様の下壇は後列が左から 扇、童子、山家鳥、烏帽子、烏帽子
宝箱、 前列左から 亀持ち、羽子板、小箱持ち、鯛持ち   


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應好仁清意亀舞置物 二代真葛香山           黄釉染付桑に群鳥の図 二代真葛香山
仁清の置物を模倣した作品です               きれいな黄釉の上に染付の青い桑の木や葉が
着物の細やかな絵柄や舞でひるがえる袖まで      鮮やかです
丁寧に造りこまれています                  下には数羽の鳥が描かれています

017  色釉手赤絵付水瓶 初代真葛香山
洋風のしゃれたデザインが描かれた水瓶です 地肌の紺色もいいですね

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乾山意松竹梅大壺 真葛香山                真葛窯藤之画花瓶 二代真葛香山
尾形乾山の作風を大胆に大壺に表現しています     仁清風の藤の花瓶ですが、白い地肌に
松竹梅は琳派風のデザインのようです           色とりどりの藤の花が鮮やかです


これ等の他、様々な真葛焼きの作品があり、三代真葛香山の作品も展示してありました。
初代真葛香山は一世を風靡した、高浮彫の作品の他、世界のアールヌーボー様式に合わせた作品や、
磁器や釉下彩の技法など、作風を変えながら晩年まで制作を続けました。
残念ながら、昭和20年の横浜大空襲で大きな被害を受け、真葛焼の歴史を閉じました。

この展覧会は2月29日で終了しました。
神奈川県立歴史博物館では真葛焼の常設展があります。  





 


 







 


 


 





 


 





 












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