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2016年2月20日 (土)

石洞美術館・スペイン陶器展

千住大橋の石洞美術館で開催されている「スペイン陶器展」を見て来ました。

石洞美術館は千住金属工業株式会社の社長、会長を歴任した佐藤千壽さんの美術品コレクションを基に、
2006年に設立されました。
主な所蔵品は、世界各地のやきもの、仏像、漆器、青銅器などで、今回はラスター彩を中心とした
スペイン陶器を展示しています。

チラシなどから一部ご紹介します。

003  千住金属工業(株)本社ビル
銅板葺きおろしの屋根、煉瓦タイル貼りの六角形の独特な建物です。
石洞美術館はこの中にあります。

001 002
スペイン陶器展チラシ                       チラシ裏
写真は ラスター彩獅子文大皿 16世紀 5、8x48、7cm 鮮やかな大皿です
中心に獅子が描かれ、バラ型のリボンがとり囲んでいます。その周囲には羊歯の模様。
縁の内側には銘文が書かれ、外側は花弁状の凹凸がデザインされています。
皿の上部には二つの穴がありますが、これで壁や玄関にかけた、楯型の皿です。
皿の中央には家紋が入れられたようです。

004
左:緑彩パルメット文碗 13~14世紀 6、5x14cm
     ナツメヤシ又はスイカズラの2本の葉が扇状に開いた文様になっています。
右:緑彩魚文深鉢 18~19世紀 13x33、1cm 
     魚と周りは波でしょうか

005
上:ラスター彩蔓草文壺 17~18世紀 23、2x9cm
      赤味が強いラスター彩です  蜂蜜などを入れる壺
下:藍絵草花文筒瓶 17世紀 28、7x11、3cm
      アルバレロと呼ぶ、円筒形の薬壺です

ラスター彩は、焼成した白い錫の鉛釉の上に、銅や銀などの酸化物で文様を描いて、低い温度で
還元焔焼成し、金彩に似た輝きをもつイスラム陶器です。
17世紀には消滅したとされていますが、その幻の陶器を岐阜の陶工、加藤貞男さん、加藤幸兵衛さん
父子が復元しました。
後ほどご紹介します。

006
上:ラスター彩草花文大皿 15世紀 7、9x49、1cm
      中心に花のような模様(家紋)がありそれを2重、3重に草花が取り囲んでいます。
      外側には花弁状の凹凸が付けられています。上部には掛けるための穴が2個
下:同裏面  ゼンマイのようにも見える模様が沢山描かれています。

007
左:ラスター彩草花文大皿 16世紀 5、7x39cm
      中央に家紋、周りの草花を浮き彫りにしています
右:ラスター彩鳥文大皿 16~17世紀 4、8x37cm
      羽を広げて飛び立ちそうな大きな鳥が中央に描かれています

008
左:ラスター彩草鳥文大皿 17~18世紀 7、9x38cm
      青い3本の草の間に、鳥が薄く描かれています 見えるでしょうか
右:多彩犬図台付皿 17世紀 4、3x26、8cm
      犬が野原を駆け回っています  木々も野原も黄、緑を主体とした鮮やかな色づかいです

これ等の他、ラスター彩陶器を中心に、スペインの陶器約60点が展示してありました。

ラスター彩はイランを代表する焼き物でしたが、13世紀のモンゴル侵攻によって、技法が途絶えてしまった
と言われています。
この玉虫のような美しい輝きをもつペルシャ陶器、ラスター彩を、岐阜県多治見市の陶芸家、
加藤貞男さん、加藤幸兵衛さん父子が復元し、2013年にテヘランでラスター彩を里帰りさせる展覧会を
開催しました。この時の新聞記事からご紹介します。

009  加藤幸兵衛さん

010 011
ラスター彩大皿                          ラスター彩壺

加藤幸兵衛さんのラスター彩の展示を見に行きたいものです。

この展覧会は4月3日まで開催されています

 石洞美術館
     東京都足立区千住橋戸町23番地
         Tel 03-3888-7520












 





   

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