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2016年1月25日 (月)

松濤美術館・石黒宗麿のすべて

渋谷の松濤美術館で開催されている「最初の人間国宝 石黒宗麿のすべて」を見て来ました。

石黒宗麿は1893年富山県に生まれ、25才で「稲葉天目」(窯変天目茶碗)を見て感銘を受け、陶芸の道を
志します。
特定の師はなく、中国、唐、宗時代の古陶磁に学び、多彩な、独創的な陶芸作品を多数制作しました。
1955年に重要無形文化財保持者(人間国宝)の制度が誕生した時、石黒宗麿は鉄釉陶器で初めての
人間国宝の認定を受けました。
この時、同時に陶磁器で富本憲吉、濱田庄司、荒川豊蔵が人間国宝の認定を受けています。

チラシと図録から一部ご紹介します。

001 002
「石黒宗麿のすべて」チラシ                   チラシ裏
写真は 彩瓷柿文壺

003  三彩盃 高さ4 径6、2cm
盃の内面に茶と緑で描かれています  外側の面に「3.5.1午后No6三彩(先づ見込み立つ)」と
描かれています  唐三彩に挑戦して、「できた!」といったところでしょうか

004 005
緑釉蓋物 高さ18 径18、5cm               鈞窯鉢 高さ11 径40、3cm
緑釉が鮮やかです 11面に削り出しています       青磁のような美しい青い大鉢です

006 007
千点文平茶碗 高さ5、8 径16、7cm            千点獣文鉢 高さ8 径30cm
開いた器の内外に千点文(飛白文)があります       千点文の上に3匹の獣が描かれています
千点文は柱時計のゼンマイを使って、飛びかんな模様を付けました

008  柿釉金彩鳥文鉢 高さ8、3 径35cm
柿色の鉢に金彩で梅の花と葉のついた枝を描き、周囲に3羽の鳥を描いています
躍動感があります

009 010
黒釉葉文茶碗 高さ6、1 径14、9cm           見込みの葉文
南宋時代に焼かれた「木葉天目茶碗」に挑戦したものです  再現は困難とされていました
炉の炎で木の葉が飛ぶのを防ぐため、茶碗の内面に布海苔を塗って、椋の葉を置き、その上に
わら灰をかけて焼いたという事です

011 012
黒釉褐斑鳥文鉢 高さ8、4 径33、5cm          失透釉茶碗 高さ7 径14cm
黒釉の中に褐色の窓を作り、中に13羽のツバメ      力強い造形です 白いわら灰釉と黒釉が混じり、
が描かれています                        美しいグラデーションを見せています

013  鉄絵筒茶碗 高さ8、6 径9、3cm
轆轤成形の胴下部を窪ませ変形させています  周囲に植物のような文様を描いています
力強い茶碗です

014 015
赤絵仏図平茶碗 高さ5 径16、5cm            赤絵魚花文年々富貴茶碗
赤、茶、緑、紫の絵具で仏を描いています          高さ5 径13、6cm なまずのような魚と花を
背景に描かれているのはサンスクリット語だそうです    描いています  魚の尾やひれは櫛で
                                     掻き落として描いています

016 017
白地チョーク描舞人図壺 高さ13、6 径15cm      彩釉チョーク描団欒図鉢 高さ8 径43、2cm
3人の舞人の間を波状の短い線で埋めています      異国風の人物5人が楽器を演奏しています
踊りの音楽が聞こえてくるようです               楽しそうですね

チョーク描きは、これまでどこにもなかった技法、表現です
絵具の原料の鉛白や紅殻に布海苔などを加え、棒状に固めて色釉とし、このスティック片で絵付けをします
京都の国立陶磁試験所が開発したという事です   これを試しました

018  彩瓷柿文壺 高さ18、4 径17、5cm
均整のとれた美しい小ぶりの壺です  吊るし柿を茶で、吊り縄を黒でおおらかに描いています

019  赤楽茶碗 高さ9、3 径11、7cm
淡赤色のおおらかな茶碗です  胴の上部に白い雲がたなびいているように見えます

020 022
緑褐釉線刻仏図壺 高さ21、7 径18、2cm       印花仏図壺 高さ20、4 径17cm
線刻で仏の座像が描かれています              胴に仏の座像を11体 型押しで描いています

021  黒釉線刻野牛文鉢 高さ7、8 径32、3cm
黒釉の鉢に釘で彫って、荒々しい牛を描いています


これ等の他、辰砂や織部、志野、柿釉の作品や、刷毛目を使った作品などもあり、宗麿の書画も
展示してありました。更に、三彩杯、殿青釉盤や木葉天目碗などの参考古陶磁もありました。

石黒宗麿は「正しいものを見つめよ、勇敢に模倣せよ、そして越えよ」と言っています。
日本伝統工芸展の理事を務め、弟子に清水卯一(鉄釉陶器で人間国宝)、原清(鉄釉陶器で人間国宝)
がいます。

石黒宗麿の斬新で風格のある、豪快な作品を楽しみました。

この展覧会は1月31日まで開催されています。

 松濤美術館
    東京都渋谷区松濤2-14-14
       Tel 03-3465-9421


























 























 





 





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