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2015年6月23日 (火)

そごう美術館・那波多目功一展

横浜そごう美術館で開催されている「那波多目功一展」を見て来ました。

那波多目功一さんは茨城県ひたちなか市に生まれ、16歳で描いた絵が再興第35回院展に入選し、
翌年には第7回日展にも入選するなど、早くから才能を開花させました。
39歳の時に松尾敏男画伯に出会い、樫山南風に師事します。
その後、まだ絵に対して逃げ腰だった那波多目は、松尾敏男に写生を元に優しい絵を描くよう助言を
受けます。

それから日本美術院賞(大観賞)を2度受賞して画業に専念します。
その後も数々の賞を受賞し、1990年日本美術院同人、2002年日本芸術院会員、2006年には
日本美術院理事となって活躍しています。

チラシと図録から一部ご紹介します。

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那波多目功一展チラシ                      チラシ裏
絵は「静寂」

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「松山」 122x167cm                     「秋影」 125x159cm
16歳の時の作品 再興第35回院展 初入選       18才の作品 第7回日展 初入選
木々や大地からの圧倒的なエネルギーが感じられます   水面の映り込みが朧になり、幻想的です
「可能な限り忠実に見たものすべてを全力で描く」
(那波多目)

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「はぐくみ」 222x165cm                     「座す」 134x74、5cm
鷹がヒナを育てています                      黒ずくめで座る女性と白1色の直立する
当時ペインティングナイフだけで描く絵もありました      菩薩が垂直線で分けられています
                                     女性の手には動物の頭蓋骨
                                     生と死、白と黒の対比 

007  「寂光」 165x211cm
森の中の鹿の親子でしょうか、色も幻想的です

008  「廃園」 160x112cm
再興第68回院展 奨励賞  島根県大根島の牡丹園がつぶれて廃園になった所です
花が散り始めた牡丹  画面下から白色が昇っていますが、これは生への執着心を表しているのだそうです

009 010
「うすれ日」 171x206cm                   「耀」 172、5x216、5cm
再興第69回院展 日本美術院賞(大観賞)         再興第71回院展 日本美術院賞(大観賞)
「うすれ日」は2014年に東京都美術館で開催された「日本美術院再興100年 世紀の日本画展」に
120点の内の一つとして展示されました。

011 013
「くじゃく」 改題「春の刻」 210x165cm           「月輪」 225x180cm
                                    再興第75回院展 日本美術院賞(大観賞)

012_2 014
「寂」 182x216cm                       「燦菊」 90、9x116、7cm
再興第80回院展 文部大臣賞                

015  「富貴譜」 172x218cm
再興第84回院展 内閣総理大臣賞  翌年 日本芸術院賞
蝶が舞う夢の世界、リズムがある音楽の世界を表現しています。
日本芸術院賞を受賞して、天皇皇后両陛下に作品の解説を行います
「牡丹の前に咲いていたチューリップの花に、蝶が群がっていたのを、チューリップを描かずに
牡丹の花に蝶の飛来を託して夢を描きました」

021  「白耀」 169x216cm
再興第89回院展 奨励賞  管物の見事な白菊です

016  「惜春」 217x172cm

020  「早春譜」 92x118cm
梅の枝が無数に絡まっています

017 018
「長春花」 90、9x116、7cm                「静寂」 90、8x128、5cm
鮮やかな、真っ赤なバラです                 水面に牡丹が映っています

019  「爛漫」 165x278cm 四曲一隻
大きな枝垂れ桜が門や透かし塀に降りかかります。夢のような美しさです。
(図録の左右両面に亘っていましたので、膨らんでしまいました)

これ等の他、初期から最近の作まで、65年に亘る画業を約70点の作品によって紹介してありました。

那波多目さんの誠実、克明な描写、幻想的で品格のある世界、写実の描写の中に自分の人生を
描きこむ、という作品に感動しました。

残念ながら、この展覧会は6月21日で終了しました。


















 














 











                                    







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