« 世田谷美術館・速水御舟とその周辺 | トップページ | そごう美術館・那波多目功一展 »

2015年6月17日 (水)

佐藤美術館・藤井聡子日本画展

新宿、大京町の佐藤美術館で開催されている「藤井聡子 日本画展」を見て来ました。

佐藤美術館は総武線、千駄ヶ谷駅と信濃町駅の間にあります。

001  佐藤美術館パンフレット

チラシとポストカードから一部ご紹介します。

002 003
藤井聡子日本画展チラシ                     チラシ裏
中央の絵は「映ゆ」                        上部左は「協和音」
下段はかな料紙と日本画を組み合わせた作品

藤井聡子さんは長野県出身、女子美術大学日本画専攻を卒業し、東京芸術大学大学院で文化財保存学の
日本画博士課程を終了しました。

1998年春の院展初入選以後、15回入選、1998年再興院展初入選以後、14回入選。
2006年第12回松柏美術館花鳥画展、優秀賞受賞、2008年第4回前田青邨記念大賞展、奨励賞
受賞など、数々の受賞を重ねています。

3階の会場では、先ず藤井さんの大学院時代の模写が展示してありました。
浄瑠璃寺吉祥天厨子絵の模写、増長天と多聞天ですが、残念ながら写真はありません。
剥落したり変色しているところもそのままに模写してあります。

次は院展に出品した作品を中心に展示してあります。

004  「映ゆ」 215x170cm
遊園地で一輪車で遊ぶ子供たちが描かれています。道には車輪の描く轍が何重にも。
轍シリーズの集大成という事です。

005  「暉轍(きてつ)」 100x100cm
車の轍の中に3輪自動車、自転車と人もいます。大きな木や一切のものが赤色で統一されています。
中国の光景を描いたものです。道の両側はタイルが貼られているのでしょうか。

006  「一節」 100x100cm
建物はブダペストの宮殿の回廊を改装したレストランという事です。
そこで音楽隊が演奏しています。その向こうには国会議事堂の白い壁が見えます。

007  「協和音」 162x162cm
フランスのパサージュ(アーケード街)を描いています。天井のガラス窓から光が降り注ぎ、眩しいほどです。
お店の看板も沢山並んでいます。

4階にはかな料紙と日本画を組み合わせたシリーズが展示されています。

コーナーには日本画の技法を展示しています。
伊藤若冲「動植綵絵」のうち「菊花流水図」を模写して、①下絵 ②裏彩色なしの絵 ③裏彩色ありの絵
を比較して展示してありました。裏彩色をすると色や絵に厚みが出ます。

また、絹に金箔と銀箔の表箔および裏箔のサンプルが展示してありました。
金箔の裏箔は黄色の、銀箔の裏箔は白色のおだやかな色合いになります。

かな料紙と日本画を組み合わせたシリーズ

008 各77x37cm
左:「萩図」 右:「夕顔図」  雁皮氏、岩絵具、金箔、砂子
この他、「椿図」、「葡萄図」、「柳図」など11点に加え、大きな屏風絵もありました。
170x70cmx6枚の屏風に鮮やかな桜の絵を描き、歌のかな料紙を沢山貼ってあります。

5階には初期の作品がありました。

009  「映翠」 91x116、7cm
水田に稲が植えられたところでしょうか。日光で見つけた光景という事です。
水面に景色が映りこみ、また光り輝いています。

この他、中国やウルムチで描いた絵などもありました。

藤井聡子さんが真摯に日本画に取り組んでいった軌跡が分り、日本画について少し理解が進みました。

この展覧会は6月21日まで開催されています。

 佐藤美術館
    東京都新宿区大京町31-10
       Tel 03-3358-6021















« 世田谷美術館・速水御舟とその周辺 | トップページ | そごう美術館・那波多目功一展 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 佐藤美術館・藤井聡子日本画展:

« 世田谷美術館・速水御舟とその周辺 | トップページ | そごう美術館・那波多目功一展 »

無料ブログはココログ

座間、海老名

  • 座間ひまわりまつりと海老名泉橋酒造