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2015年6月14日 (日)

世田谷美術館・速水御舟とその周辺

世田谷美術館で開催されている「速水御舟とその周辺」展を見て来ました。

速水御舟が14歳で入門した松本楓湖の画塾の兄弟子、今村紫紅や同期のライバル、小茂田青樹や
御舟の門下生の作品なども合わせて展示してあります。

チラシやポストカードなどから一部ご紹介します。

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速水御舟とその周辺展チラシ                  チラシ裏
絵は「菊花図」部分

先ず兄弟子、今村紫紅の作品

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今村紫紅「近江八景」(小下絵)
右より 1瀬田(夕照) 2堅田(落雁) 3石山(秋月) 4矢走(帰帆)

「近江八景」は中国、洞庭湖の「瀟湘八景」を模して、琵琶湖畔に景勝地八ヶ所を選んで描いたものです。

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今村紫紅「近江八景」(小下絵)
右より 5唐崎(夜雨) 6粟津(青嵐) 7三井(晩鐘) 8比良(暮雪)

重要文化財となった本作の「近江八景」の中から2点、他の図録からご紹介します。

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「近江八景」(矢走)                         「近江八景」(石山)

009  今村紫紅「沙魚」 (ハゼ)

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今村紫紅「潮見坂」                         今村紫紅「蓬莱郷」
明るい色彩で峠の山道を描いています。
軸の下から上まで道が続き、まさに峠を上っています。


次は同期のライバル、小茂田青樹を数点

012  小茂田青樹「四季草花図・夏」
無数の朝顔の花と萩が精細に描かれています。爽やかな、清々しい絵です。

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小茂田青樹「ポンポンダリア」                 小茂田青樹「梅花朧月」
カラフルなまん丸のダリアの花が鮮やかです。       咲き始めの梅の花が朧な月に対比して
                                    くっきりと描かれています。

小茂田青樹と速水御舟の比較

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左:小茂田青樹「麗日」    右:速水御舟「山茶花に猫」

ここから速水御舟の絵をご紹介します

016  速水御舟「横浜」
横浜の高台から港や街を展望しました。当時、自然を写生に行き、その場で仕上げるという方法を
採っていて、新鮮な表現です。

017  「洛北修学院村」
精細な描写と青(群青)を基調とした作品です。

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「菊花図」 四曲一双屏風
菊の細管ひとつひとつ丁寧に、精細に描いています。画面構成も素晴らしいです。

020  「遊漁」 (せいご)
胸びれや背びれ、鱗なども精緻に描いています。

021  「離山 軽井沢」
緑一色の優美な山を下辺のくっきりと描かれた家々が際立たせています。

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「昆虫二題 緑陰魔手・粧蛾舞戯」
構成は幻想的で、「炎舞」を思わせます。           獲物を待つ蜘蛛の緊張感が伝わります。

024  「寒鳩寒雀」
狩りの獲物でしょうか。

025  「彼南(ペナン)のサンバン」
サンパンは乗り合い船の事のようです

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「ベルラジオの裏街」                       「オルヴェートにて」

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「女二題」(其一・其二)
其二 膝を重ねて髪を直している女性            其一 座って帯を締めている女性
共に日常の動作を描いて、女性の個性まで見えるようです。

032  「瓶梅図」
花瓶の上部の空間を大きく取り、梅の枝を生き生きと伸ばしました。
斜め右にのびる梅の枝は画面を突き抜けています。


これ等の他、師の松本楓湖や赤曜会のメンバー、小山大月、牛田鶏村、黒田古郷、更に速水御舟の弟子、
高橋周桑、吉田義彦らの作品を含め、200点を超す日本画を堪能しました。

この展覧会は7月5日まで開催されています。

 世田谷美術館
     東京都世田谷区砧公園1-2
         Tel 03-3415-6011

  

























































 
















 

















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