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2015年5月31日 (日)

上野の森美術館・日経日本画大賞展

上野の森美術館で開催されている「日経日本画大賞展」を見て来ました。

東山魁夷画伯の功績を称えるためと新進気鋭の日本画家を表彰するため、「東山魁夷記念 日経日本画
大賞展」が2002年に創設されました。 今回は第6回目です。
全国の美術館学芸員、大学教授、研究者などから推薦された48作家の作品から、6名の選考委員により、
大賞、特別賞を含む30の入選作品が選ばれました。

図録と新聞から一部ご紹介します。

001 002
大賞  岩田荘平 「雪月花時最憶君ー花泥棒」 200x1000cm 布 岩絵具
メガネをかけ、帽子を被った男が、抱えた花の中に顔をうずめています。
鮮やかな真っ赤なバラや牡丹、菊やポピーなどの花でむせ返るようです。迫力満点の花泥棒です。
男は自転車に乗っているようですが、時間の異なる光景を組み合わせているので、単なる写実でなく、
ポップアートのようです。
作者は10年近く「花泥棒」シリーズを描き、このシリーズで第4回、第5回も入選しています。

003  特別賞  谷保玲奈 「繰り返される呼吸」
194x448、4cm 和紙 岩絵具
金魚が沢山泳ぐ水中に、色鮮やかな草花やキノコ、カタツムリ他、正体不明の生物が群がり、生命の
エネルギーに満ち溢れています。
全体は陸上と水中の世界が渾然一体となっていますが、右上にはこの世界の入口と思われる崖と
湖が見えます。

004  特別賞  マツダジュンイチ 「刻」
360x450cm ケント紙 鉛筆、墨、コンテ、膠
最初にこの絵を見た時、海岸の柱状節理のように見えましたが、近付いて見ると、黒と白だけの色の中に、
緻密な線が伸び上がり、左右にゆらぎ、脈動しているのが感じられました。

005  入選  淺井裕介 「36匹の双子の鼠」
387x886cm 木のパネル ペンキ、土(柏、青森、熊本、インド、ソウルなど)
木のパネルに各地の土を使った泥絵です。
ユーモラスな10数匹のネズミが描かれています。
この泥絵はいずれ消されて又元の土に還ります。

006  入選  岩永てるみ 「departure」
180x225cm 紙本着彩
女性の行く先が真っ白に輝いています。列車の車体や窓も光の反射があり、遠近法も相俟って、
未来に向かって行くような気持になります。

007  入選  高橋ゆり 「儚くも嘘吹く」
190x300cm 麻紙 墨、胡粉、水彩、アクリルなど
白いクジラの頭と赤い植物に巻き込まれた女性の体が見える幻想的な絵です。
左下には歯の様な物が描かれていますが、見えるでしょうか。

008  入選  高村総二郎 「0306」
192x150cm 麻紙 岩絵具、膠彩
色鮮やかな龍と花々の刺青をした男性の姿です。
なかなか恰好が良く、エロチックですね。

009  入選  武田州佐 「風門・818」
176、6x468cm 紙本彩色
群青の半円形の線と斜めの線がダイナミックに交錯しています。
青色の下にわずかに見える赤や緑が、全体の動きを更に勇壮に見せています。

010  入選  田中武 「Trick」
194x130cm 麻紙 岩絵具、アクリル、墨など
女の子が化粧をしていますが、これは人間の欲望を表した「恥漢シリーズ」の作品です。
足元に描かれた花には月見草、朝顔、露草の他、禅庭草、熊谷草、緋衣草などと名前が付けられています。

011  入選  松井冬子 「転換を繋ぎ合わせる」
30x80cm 軸 絹本彩色
白い骸骨の肋骨や眼窩に黒いヘビが絡みついています。
幻想的な世界です。

012  入選  山本太郎 「紅白紅白梅図屏風」
156x172、2cm 二曲一双屏風 紙本金地着色
俵屋宗達の「紅白梅図屏風」の真ん中に流れる、黒と銀の大河を赤と白の大河に代えて描いています。
その流れは右上に描いてある赤いジュースの缶から流れ出ています。

これ等の他、意欲的な作品が沢山ありました。

この展覧会は6月7日まで開催されています。





























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