« Bunkamura・ボッティチェリとルネサンス展 | トップページ | ブリヂストン美術館・ベスト・オブ・ザ・ベスト展 »

2015年4月22日 (水)

練馬区立美術館・小林清親展

練馬区立美術館で開催されている「小林清親展」を見て来ました。

小林清親は幕末から明治の時代に活躍した浮世絵師で、“最後の浮世絵師”と言われています。
今年は小林清親没後100年となり、各地の美術館で取り上げられています。

西部池袋線中村橋駅から練馬区立美術館へ向かいます。

001 006
小林清親展看板                         練馬区立美術館

チラシとポストカードから一部ご紹介します。

007  小林清親展チラシ
絵は「東京新大橋雨中図」
黒い雨雲が空を覆っていますが、少し明るくなってきました。
大橋の上に傘を差した人が行きかっていますが、手前の川べりの黄と黒の傘を差した鮮やかな着物の
女性が目立ちます。

008  チラシ裏の絵
上段左から 「猫と提灯」 「駿河町雪」 「高輪牛町朧月景」
中段左から 「明治十四年二月十一日夜大火 久松町二而見る出火」 「眼を廻す機械 団団珍聞 508号」
        「獅子図」
下段     「写生帖」

美術館内は2階から順に見ます。280点もあるそうです。

009  海運橋(第一銀行雪中)
堂々とした建物は第一銀行で、和洋混合の5層の建築です。
雪景色の中、赤い帯の女性が画面を引き締めていますが、傘には岸田吟香の銀座店の名が描かれています。

010  高輪牛町朧月景
当時の汽車が描かれていますが、この機関車はアメリカ製だそうです。
実際に走っていたのはイギリス製ですが、清親はカリエ&アイブス社の石版画集の汽車を参考にして
描いたようです。

011 012
日本橋夜                              東京両国百本杭暁の図

明暗が強く、自然光を生かして光や影を描いています。
この様な絵は当時“光線画”と言われました。

013  浜町より写両国大火
清親は火事の絵も沢山描きました。
両国の火が対岸に燃え移ったようです。火の粉が飛んでいる様子も描かれています。

014  猫と提灯
提灯に逃げ込んだ鼠の尻尾を猫が押さえています。鼠は提灯を突き破って鼻先を出して逃げようとしています。
鼠の体が影になって映っています。猫の逆立てた毛の一本一本が克明に描かれ、迫力ある、迫真の場面が
描かれています。

参考にこの「猫と提灯」の順序摺りが展示されていました。
全部で35版も摺られたそうですが、その内の7版が見られ、段々完成に近づく様子が分ります。
ビデオで見ると、猫の赤い首輪だけでも1版、提灯の上の黒い竹の部分だけでも1版と、丁寧に
重ねて摺られていきます。

015  獅子図  肉筆画 2曲1双屏風
169、2x172cm
夕方の秋風の吹く草原に威厳のある2頭のライオンが描かれています。

017  豊太閤醍醐の花見 肉筆画
各124x41cm
豊臣秀吉が京都醍醐寺で催した盛大な花見の様子が描かれています。
大胆な構図で、左手前に桜の枝を描き、舞を見る秀吉が左奥に桜の幹の間に描かれています。

この他、「那須与一 扇の的 平景清 錣引き」や「川中島合戦図屏風」など歴史に題材を取った絵や
「富士図」、「七福神図」、「鉄道馬車」(列車の車両を馬が引く図)など様々な肉筆画が描かれています。

更に水彩によるスケッチや清親ぽんち(放痴)と言う諷刺画や戦争画も描いています。
小林清親は浮世絵だけでなく、現代の日本画にも通じる画家でした。

この展覧会は5月17日まで開催されています。

尚、練馬区立美術館は今年30周年を迎えています。
これまでにも「石田徹也展」や「磯江毅展」、「中村正義展」、「大阪弘道展(工芸)」、「牧野邦夫展」など、
面白くて、力のある作品を見せてもらいました。

30周年を機に、美術館に隣接する緑地が「練馬区立 美術の森緑地」に生まれ変わり、芝の園内に
32体の動物などの彫刻群が設置されました。
“幻想美術動物園”と言うそうです。

002 003

004 005

まだ芝が育っていないので、紐が張られていますが、4月25日には動物たちの紹介があり、以後は
子供たちが触ったり、乗ったりできるそうです。

 練馬区立美術館
     東京都練馬区貫井1-36-16
          Tel 03-3577-1821









































« Bunkamura・ボッティチェリとルネサンス展 | トップページ | ブリヂストン美術館・ベスト・オブ・ザ・ベスト展 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 練馬区立美術館・小林清親展:

« Bunkamura・ボッティチェリとルネサンス展 | トップページ | ブリヂストン美術館・ベスト・オブ・ザ・ベスト展 »

無料ブログはココログ

座間、海老名

  • 座間ひまわりまつりと海老名泉橋酒造