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2015年2月24日 (火)

サントリー美術館・仁阿弥道八展

六本木のサントリー美術館で開催されている「仁阿弥道八展」を見て来ました。

仁阿弥道八は1783年京都の陶工、高橋道八の次男として生まれ、29歳で清水五条坂の窯を継ぎ、
二代高橋道八となります。
青木木米らと共に、野々村仁清、尾形乾山の次の時代の京焼の名手として活躍します。
仁和寺宮より「仁」、醍醐寺三宝院宮より「阿弥」の号を賜り、出家名「仁阿弥」を称します。

仁阿弥道八は高麗青磁茶碗や中国の染付磁器から楽茶碗や仁清、乾山などまで、本家の作風を
模して造る「写し」の技に優れていました。
勿論、仁阿弥本人の茶道具は現在でも人気があり、鮮やかな色絵は「野々村仁清、尾形乾山の再来」と
言われています。
更に、茶碗などの食器だけでなく、人物や動物などの像など、多種多彩な作品も制作しています。

チラシと図録から一部ご紹介します。

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「仁阿弥道八展」チラシ                       チラシ裏

先ず初代高橋道八の作品があります。

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月文黒茶碗 初代高橋道八                 銹絵芋頭水指 初代高橋道八 松村景文画
高さ10、2 口径9、6 胴径10、1cm          高さ18、5 口径14、5cm
黒釉を掛け外した円形が雲に隠れた満月です      白土の水指に銹絵で柳の葉を描いています

初代高橋道八はしっかりとした、端正な造りです。

次に、仁阿弥道八の「写し」が本家の作品と並べて展示してあります。

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黒楽四方茶碗 銘「山里」 楽道入             富岳文黒茶碗  仁阿弥道八
高さ7、4 口径10、5~11、6cm              高さ8、9 口径10,1x9、7cm
分厚く黒釉が掛けられているが、三角形に釉薬を     楽茶碗を良く写しています
掛け残してあり、雪山のように見える             こちらは少し深めです

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金筋隠印茶碗  野々村仁清                 色絵筋文入子茶碗 仁阿弥道八
高さ8、8 径9、9cm                      大 高さ7、3 口径10cm
黒釉の帯と色絵、金彩の帯を縞状に配置した       小 高さ6、1 口径9cm
華やかな茶碗です                        重ねられる入れ子の茶碗です
高台内に仁清印を押し、上に黒釉を掛けて隠す      高台内に印を押して隠していますが
                                    道八の八が見えるそうです
                                    素晴らしく装飾的な茶碗です

009  青磁象嵌菊花文菱水指 仁阿弥道八
高さ15、5 口径16、5x18cm
轆轤の後、四方からたたいて菱型に成形し、白土の象嵌で菊の花を描いています。

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御本立鶴文水指  朝鮮時代                  御本立鶴文茶碗 仁阿弥道八
高さ16 口径15、5cm                      高さ9、7 口径9、5x12cm
徳川家光が小堀遠州に命じて朝鮮の釜山窯に注文    鶴文が良く写してあります

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利休七種写茶碗 銘「大黒」 仁阿弥道八         利休七種写茶碗 銘「検校」 仁阿弥道八
高さ8、5 口径11cm                     高さ7、2 口径13、5cm
楽家初代、長次郎が焼いた楽茶碗の内、千利休が特に選んだ7碗が「利休七種」と呼ばれ、これを
楽家6代、左入が写し、それをさらに仁阿弥道八が写しました。
ここには七種の内、2碗を載せています。

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鶴亀文黒茶碗  仁阿弥道八                 銹絵竹鶯文茶碗 仁阿弥道八 岡本豊彦画
高さ9、5 口径9、7cm                     高さ9 径12、7x12,5cm  
鶴の形に黒釉をはぎ取り、白泥を埋めています      鉄絵で描かれた鶯が今にも飛び立ちそうです
嘴や足先まで細かい作業です

016  型物交趾火焔馬香合  仁阿弥道八
高さ3、8 径7、2cm
走る馬と火焔が蓋に描かれています。
交趾とは中国南部で造られた、黄、緑、青、紫など鮮やかな色釉のかかった陶磁器で、ベトナムの
コーチシナ(交趾支那)との貿易で日本にもたらされたのでこの名がつきました。

017  南蛮芋頭水指  仁阿弥道八
高さ18、4 口径10、6 胴径19、1cm
焦げ茶の釉薬の上に白泥が掛けられています。

018  色絵秋草文水指  仁阿弥道八
高さ16、8 径14、3cm
色絵、金彩で芒、萩など秋草を色鮮やかに描いています。

019  色絵群蝶図手焙 仁阿弥道八 谷文晁一門画
高さ17、3 径21、3cm
厚く焼かれた陶器の手焙の側面に、群れ飛ぶ鮮やかな蝶が描かれています。
手を温めながら話が弾みそうですね。

020  色絵盧仝茶歌文急須  仁阿弥道八
高さ9、1 口径5 胴径9、5cm
煎茶の道具、急須です。胴部に中国唐時代の詩人、盧仝の茶の魅力を歌った詩(七碗茶歌)が
びっしりと書き付けられています。
胴裾には赤絵で龍が描かれています。

次は鉢です。

021 023
色絵桜楓文鉢                           色絵桜透文深鉢
高さ16、7 口径39 cm                    高さ13、8 口径20 cm
尾形乾山風の桜と楓を描いた「桜楓文」、これを      尾形乾山の深鉢を写しています
「雲錦手」と言うそうです

022 024
銹絵雪竹文手鉢                          銹絵桐葉形皿  (桃山窯)
高さ18、1 口径23、1cm                   高さ6、5 径20、5x17、7cm
鉄絵で笹の葉を、白泥で雪を表し、雪の降りかかる    桐の葉形に容器を作り、見込みに桐の葉を
竹を描いた「雪竹文様」です                   圧着して葉脈を写しました
                                    葉の破れた穴を星形に塗り残しています
                                    小さな蝶も描かれています


次は置物、炉蓋、手焙ですが少し長くなりましたので、続編のブログでご紹介します。






 












 
  












































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