銀座ギャラリーズ Xmas Art Festa
銀座の23のギャラリー、画廊が連合してアートフェスタを開催していました。
銀座8丁目の東京画廊+BATPから7丁目のギャラリー広田美術など、更に日動画廊、永井画廊などから
1丁目のギャラリーぐんじ、京橋画廊までの23店です。
この中の7店を覗いて来ましたので、ご紹介します。 アートフェスタ案内のポスター
ギャラリーぐんじの案内 郷の息吹展 秋田蕗摺
秋田蕗摺は江戸時代から秋田に伝わる秘技という事です。
秋田フキに緑の染料を付け、紙や布に摺り込む技術です。
更に、刈り取ったフキを1年中使えるように保存する方法、摺り込んだ緑色を鮮明に保つ染色法などを
開発しました。
茎の節や葉脈など細部まで鮮明に摺り込まれ、優雅で気品のある作品に仕上がっています。
写真では、その蕗摺の上にトンボや蛙、魚などが描かれています。
1861年に父祖が開発した技術を5代目の宮越力さんが一子相伝の秘法として受け継いでいます。
秋田のフキは大きいものでは葉が径1、5m、高さ2mにもなりますので、ふすま用、屏風用として造られます。
次にギャラリーアートもりもとに行きました。
ギャラリーアートもりもとの案内 牧弘子 「途切れないように繋ぐ」
女性と動物、植物が渾然一体となった絵です。幻想的ですが、エロチックでもあります。
何点かの絵が牧弘子さんに似ていましたので、聞いてみますと自画像がいくつかあるそうです。 日動画廊 ミニヨン展 案内
絵は朝井閑右エ門 「シラノ・ド・ベルジュラック(A)」 日動画廊のポストカード
絵は向井潤吉「丹波路三月」
小品が400点も展示してありました。
梅原龍三郎、岸田劉生を始め、藤田嗣治、熊谷守一、向井潤吉から現代に活躍している画家まで
見ごたえのある絵が沢山ありました。
いつかは好きな絵を買ってみたいものです。 秋華洞の案内
絵は定家亜由子「花」 秋華洞 Flowers ポストカード
絵は左から 岡本東子「降る花」、福永明子「仰日(アオヒ)」、定家亜由子「花」
中原亜梨沙「舞」
神戸智行展 花鳥諷詠 案内 ギャラリー広田美術のパンフレット
絵は「近くの未来」扇面 上 神戸智行「いくつもの未来」 神戸智行 「終わりなき旅」
神戸智行さんは自然の中の、特に水の中の草や虫たち、アメンボやトンボ、蜂、蝶、蛙などを描いています。
その時に和紙の下地に銀箔を施して絵を描き、極薄の和紙でまた画面を覆い、更に絵を描いて
和紙を重ねるという事をして、薄い画面に何層もの深みのある世界を作っています。
見ると水の底に魚がいて、中程に水草があり、その上にトンボや蝶やアメンボなどがいます。
不思議な立体世界が広がっています。
神戸さんは2011年に太宰府天満宮文書館でアートプログラムを開催しました。
今回は川端龍子が用意していた、金箔、銀箔を施した扇面を6枚分けてもらったことがきっかけで、
伝統的な扇面の題材に取り組んだそうです。 至峰堂画廊 静かな静物画展 案内
絵は山田啓貴「愛しの959」SM ミニカーですが重厚感があります
この他、野田弘志さんの貝殻のデッサンは、貝殻の模様が非常に緻密に、超リアルに描かれていました。
存在感のある絵ばかりでした。
永井画廊 公募展のポストカード 大賞、準大賞、優秀賞など受賞した人達
永井画廊では主な受賞者の絵が紹介されたパンフレットが作られたのですが、私が行った時には
すっかり無くなっていましたので、残念ながら名前だけです。申し訳ありません。
受賞者だけでなく、皆さん素晴らしい絵を描いていました。
以上7店を見て、満足して帰りました。
このアートフェスタは殆どのギャラリーが12月20日で終了しました。
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