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2014年12月17日 (水)

浜口陽三と国際メゾチント展・星より遠い色

日本橋蛎殻町にあるミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションで浜口陽三と国際メゾチント展が開催されています。

浜口陽三はヤマサ醤油の10代目濱口儀兵衛の三男ですが、絵の道を志し、東京美術学校に進みます。
学校を中退してフランス、パリで創作活動を続け、カラーメゾチントという独特な銅版画の技法を開拓しました。
貝殻やサクランボ、ブドウなど身近な静物を題材にして、静謐な世界を描いて国際的な評価を受けています。

受賞も数多く、1957年東京国際版画ビエンナーレ展で国立近代美術館賞受賞、1961年
リュブリアーナ国際版画ビエンナーレでグランプリ受賞、1966年ポーランド国際版画ビエンナーレで
グランプリ受賞など、枚挙にいとまがありません。

日本版画協会名誉会員やベルギー王立アカデミー美術部門名誉会員などに選ばれました。

ポストカードや図録などから一部ご紹介します。

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浜口陽三と国際メゾチント展 チラシ表              チラシ裏面

先ず、浜口陽三の作品をご紹介します。

003 005
「さくらんぼ」 11、6x11、5cm                「ぶどう」 11、6x11、5cm

メゾチントは銅板にロッカーなどで縦、横、斜めに線を付け(目立て)、表面全体をギザギザにしておきます。
このまま版画を擦れば真っ黒になりますが、これに下絵を描き、下絵に沿ってスクレッパーなどで
彫る(まくれを削る)と明るい部分が描けます。
ここにインクを詰めてプレスして写し取ります。

浜口陽三はこのメゾチントに、何段にも色を塗り重ねていく、カラーメゾチントの技法を開発しました。

006  「スペイン風油入れ」 28、8x28、7cm

007  「パリの屋根」 18、3x18、4cm
微妙な色合いのグラデーションが素敵です。
突起のある四角い物体が建物のように見えます。それで「パリの屋根」なのでしょうか。

008 004
「アスパラガス」 29、2x44、1cm              「貝」11、5x11、3cm
柔らかく美味しそうなアスパラガスです            赤い斑点やギザギザが良いですね

009  「うさぎ」 29、4x29、2cm

010  「14のさくらんぼ」 52、3x24、4cm
これはもうメルヘンの世界ですね

他のメゾチント作家の作品も少しご紹介します。

011  「散逸の原理/トラクター」45、4x60、6cm クリストファー・ノヴィッキ (アメリカ/ポーランド)

012  
上 「Memorial ceremony for puppets 15」 范 敏 39、4x59、2cm
中 「Window-Stream」 浜西勝則 36x59、7cm
下 「The Form work 10」 黒柳正孝 60、2x94、5cm

これ等の他、ラトビア、フィンランド、アルバニアなどの現代メゾチント作家、合計11人の作品、約60点
が展示されていました。

この展覧会は12月23日まで開催されています。

 ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
      東京都中央区日本橋蛎殻町1-35-7
          Tel 03-3665-0251

    




























  

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