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2014年11月15日 (土)

東京国立博物館・日本国宝展

上野の東京国立博物館で開催されている「日本国宝展」を見て来ました。

今回の国宝展は4度目、14年振りという事ですが、「祈り、信じる力」をテーマに、現在の国宝1090件の
中から、展示替えを含めて約120件が出品されます。

チラシや図録から一部ご紹介します。

001  日本国宝展チラシ
左は善財童子立像、右は勢至菩薩坐像

平成館に入ると、先ず大きな仏足石があり、次に玉虫厨子があります。

002  玉虫厨子 飛鳥時代 7世紀 高さ233cm
かなり経年変化し、金銅金具の下の玉虫の羽はわずかしかありません。
正面下には「舎利供養図」、右側面に「捨身飼虎図」が描かれています。
「捨身飼虎図」は釈迦が前世で王子の時、飢えた虎の親子にわが身を施す図です。

写真では見えませんが、左側面には「施身聞偈図」、背面には「須弥山世界図」が描かれています。

(参考)平成の玉虫厨子
2007年に岐阜の中田さんが、宮大工や蒔絵師に依頼して、4年をかけて実物をほぼ忠実に再現した
玉虫厨子の複製品を作製し、法隆寺に奉納しました。
この時、複製品とは別に、玉虫の羽をよりたくさん使った「平成の玉虫厨子」も作成し、その展示が
ありました。

003  平成の玉虫厨子 高さ231cm
玉虫の羽根の輝きは素晴らしく、扉や須弥座の絵も鮮やかです。

004  金銀荘太刀 左 陽剣 右 陰剣
東大寺の大仏の足元から、明治期に見つかった太刀二振りが、約1250年に亘って行方不明だった
正倉院宝物の「陽寶剣」、「陰寶剣」であったことが分りました。

(参考)
005  その時の新聞記事(2010年10月)
保存修理に伴うX線調査で、刀身の根元に「陽剣」、「陰剣」と象嵌がされていました。

006  片輪車蒔絵螺鈿手箱 平安時代
水の中に牛車などの車輪が半分浸かっていますが、これは干割れを防ぐために車輪を水に漬けた情景を
描いたもので、“片輪車文”と呼ばれます。

007  扇面法華経冊子 平安時代

008  仏涅槃図 平安時代(応徳3年)
和歌山 金剛峰寺蔵 268x271cm
四方を沙羅双樹に囲まれた台の上に釈迦が横たわっています。
枕元には観音、文殊、普賢などの菩薩が釈迦を見守り、周りを取り囲む弟子たちは嘆き悲しんでいます。
画面右上には天上から来る母の摩耶夫人の姿があります。

009 010
孔雀明王像 平安時代 148x99cm            普賢菩薩像 平安時代 159x75cm
多くの色を使い華やかで堂々としています           繊細な描写で耽美的です

011  金光明最勝王経金字宝塔曼荼羅図
紺紙に金光明最勝王経の金泥の経文で塔を作っています。左下の拡大部分の文字が見えるでしょうか。
塔の左右及び下には経典の内容を表す情景を金銀泥と彩色で描いています。
経文は塔最上部の相輪頂上から書かれていて、一つの塔で一巻分です。
10巻あるので10の塔が描かれています。

012 013
土偶 縄文のヴィーナス 高さ27cm             土偶 合掌土偶 高さ20cm
長野県茅野市出土                        青森県八戸市出土
乳房があり、お尻が大きく母性を表しています        縄文の模様が見事です

014  小桜黄返威鎧 平安時代 広島厳島神社
大きな、豪壮で優雅な鎧です。牛の皮製の短冊状の小板(小札)を連結した板状のものを縦に何段も
つなぎ合わせる(威す)ことにより鎧が造られます。

016  無準師範像 中国南宋時代 125x55cm
中国南宋の名僧です。東福寺開山の円爾が学びました。
細やかな筆使いで、優しい師範を描いています。

017  秋冬山水図 雪舟 室町時代
各48x30cm  堅固なしっかりした筆使いです。溪谷や山の中の寺など、奥の深い景色を描いています。

018  金銅密教法具 鎌倉時代 広島厳島神社
空海や密教僧が中国から持ち帰った密教法具があります。
これは五鈷鈴、独鈷杵、三鈷杵、五鈷杵、金剛盤のセットです。

019 020
「松に秋草図」 長谷川等伯  安土桃山時代 京都智積院蔵 左右共228x331cm
巨大な松が画面をはみ出して生え、豪快です。松の緑と、むくげや菊の花などの色が鮮やかです。
この絵は豊臣秀吉が、夭折した鶴松の菩提を弔うために建てた祥雲寺の障壁画です。

021  支倉常長像 慶長遣欧使節関係資料
17世紀 ヨーロッパで描かれた油絵です。支倉常長は洗礼を受け、ロザリオを手に、十字架に手を
合わせています。

023  飛青磁花生 元時代 龍泉窯
高さ27、4cm 胴径14、5cm
素晴らしい青磁ですね。鉄絵による斑文が絶妙に配置されています。

024 026
玳玻天目 南宋時代 吉州窯                 志野茶碗 銘 卯花墻 安土桃山時代 美濃
高さ6、7cm 径11、8cm                     高さ9、8cm 径13、5cm
べっ甲のような釉調の天目茶碗です               胴に垣根模様が絶妙に描かれています

027 028
広目天立像 飛鳥時代 法隆寺                善財童子立像 鎌倉時代 安倍文殊院
像高133cm                            高さ134、7cm 快慶作
                                    文殊菩薩の一行を振り返りつつ合唱する姿です

ここからは正倉院宝物の特別出品です。

030 031
鳥毛立女屏風 奈良時代 正倉院宝物            紅牙撥鏤撥 奈良時代 正倉院宝物
高さ135、9cm 幅56、2cm                  長さ20cm 最大幅5、7cm
手に宝珠を持つ婦人ですが、衣類や紙などに        象牙を赤く染めた枇杷の撥です
貼られた鳥毛が剥落しています                 赤地の表面を線彫し、花卉、鴛鴦、麒麟などを
                                     表し、黄、緑で色付けしています                 

032 033
楓蘇芳染螺鈿槽枇杷 奈良時代                 同 裏面
長さ97cm 幅40、5cm
白い像に乗って演奏、舞踊する4人の人物が描かれています。(胴部に横に)
枇杷の背面には螺鈿で鳥や蝶、花文などが表されています。


この他にも沢山の宝物がありましたが、残念ながら「金印」は展示してありませんでした。
(「金印」は11月18日~30日の展示です)

日本の国宝を堪能して、厳粛な気持ちになりました。
この展覧会は12月7日まで開催されています。






    























 














































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