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2014年7月 7日 (月)

台北故宮博物院・清朝宮廷工房の名品

東京国立博物館で開催されている台北故宮博物院展を見て来ました。

1924年、清朝最後の皇帝・溥儀が紫禁城を退去し、皇室の収蔵品は全て国民政府の所有となりました。
紫禁城収蔵の宋、元、明、清時代の名品を整理して故宮博物院が開館し、今年で90年になります。
この間、満州事変で日本軍が中国東北3省を占拠した時には、故宮の文物は南に疎開し、
国共内戦が勃発すると、名品3800箱余りが台湾へ移送されました。
これを受けて1965年、台北に国立故宮博物院が設立されました。

今回は、台北故宮博物院が所蔵する70万件の文物の中から、231件を選んで、初めてアジアで
展覧するものです。

名品が沢山ありますので、先ず、「翠玉白菜」を含む、清朝宮廷工房の名品を図録から一部ご
紹介します。
尚、「翠玉白菜」は本館特別室に展示してあり、210分待ちでしたので、映像を見ました。

思い出しました。2012年1月の北京故宮博物院展の時も、神品とされていた「清明上河図巻」
は4時間待ちでした。

022  台北故宮博物院展チラシ

021  翠玉白菜 清時代 高さ18、7cm
色合いの違う翡翠の硬玉を刻み、白い部分を白菜の芯の部分に、緑の部分を白菜の葉の部分に
見事に造り分けています。

005  図録の拡大写真です
白菜上部の緑の葉の部分にキリギリスが、上部左の白い部分にイナゴが止まっています。
白菜の厚み、量感があります。更に、葉脈の1本1本が刻まれ、キリギリスの後肢には小さなトゲまで
あります。
緑色と白色の混じった一つの翡翠を見て、どれだけ構想を巡らせてこの白菜の作品を思いついた
のでしょうか。
どれだけの年月をかけて刻んだのでしょうか。
ため息が出るばかりです。

唯、残念なことに「翠玉白菜」の展示は6月24日から7月7日までなので、今日までしか見られません。

022_2  人と熊 清時代 高さ6cm
可愛らしい人と熊の作品です。力比べをしているのだそうです。
こちらも白色と黒色の混じった一つの軟玉から、見事に人と熊を刻み分けています。
素晴らしいですね。

実は名品はもう一つ「肉形石」があるのですが、「肉形石」は九州国立博物館で10月7日から10月20日まで
展示されます。東京でなくて残念です。


004 005_2
琺瑯彩花卉文水柱 清時代                     琺瑯彩花卉文碗
紫の水柱と碗に鮮やかな牡丹、菊、梅などの花が描かれています。

006  臙脂紅碗 清時代 高さ5cm系10cm
金を呈色剤に用いた臙脂紅釉で紫色を帯びるそうです。

007  琺瑯彩孔雀文碗 高さ7cm口径15cm
白モクレンに孔雀が描かれています。
光を透かすほど薄い白磁です。

008  藍地描金粉彩遊漁文回転瓶
景徳鎮窯 高さ23、5cm底径8、4cm
金魚が描かれた内心部が回転します。

009  粉彩透彫雲龍文冠架 高さ33cm 景徳鎮窯
帽子や冠をかけておきます。透かしがありますので、香炉にも使えます。

010  画琺瑯蟠龍瓶 高さ21、3cm
肩に蟠龍が2頭、胴部には鮮やかな牡丹が描かれた琺瑯の瓶です。


以上、第10章の清朝宮廷工房の名品から一部ご紹介しました。
まだ1~9章までの沢山の名品がありますので、次回のブログでご紹介します。

この展覧会は9月15日まで開催されています。




















  

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