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2014年7月 1日 (火)

松濤美術館・藤井達吉の全貌

渋谷の松濤美術館で開催されている「藤井達吉の全貌」展を見て来ました。

藤井達吉は工芸は使うものだという信念の元、自由な、過去の何物にもとらわれない、生活の中の
工芸を目指しました。
技術重視の工芸や博覧会で競うような工芸からの脱却をはかり、自然をよく見ることから始めて、
素朴な、愚直な作品を数多く制作しています。

藤井達吉は明治14年愛知県碧南市に生まれ、小学校卒業後木綿問屋に奉公に出ます。
その後名古屋の服部七宝店に勤めている時にボストン美術館で多くの美術作品を目にします。
更に、美術工芸家としてフュウザン会、日本美術家協会などに所属して古い型にとらわれない斬新な
作品を生み出しました。
その活動は広範囲に及び、七宝、刺繍、染色、金工、木工、陶芸、手漉き和紙など工芸全般にわたり、
更に、日本画、墨画、油彩画、木版画、装丁など多彩な制作を行いました。

チラシとポストカードから一部ご紹介します。

001  「藤井達吉の全貌」展チラシ
絵は「薊図」

002  チラシの裏の作品紹介
 左の一番上 「郵便箱」 側面に“生命の木”が描かれています
    二番目 「柳文箱」 彫刻に鉛象嵌、金彩がほどこされています
    三番目 「鶏頭文乱箱」 彫刻に七宝、鉛象嵌、着色
    四番目 「草花文銘々盆」 七宝、螺鈿、鉛象嵌

 右       「七宝文筆皿」 七宝、銅

003  「草花図盆」 七宝、螺鈿、象嵌、着色

004 005
「大島風物図屏風」 布縫付、刺繍、着色、紙
大島と太平洋、椿と娘たち、牛も描かれてのどかな景色です。

006  「立葵」 紙本着色、金銀泥、漆

007  「土星」 紙本着色、金箔
この「土星」の絵は当時の人々を驚かせたそうです。奇想の絵画ですね。

これ等の他、200点を超す作品がありましたが、いずれも奇をてらうことなく、素朴に、愚直に
制作されています。親しみやすい民芸のような作品です。
又、藤井達吉は工芸の普及や後進の指導にも熱心で、雑誌「主婦の友」に手芸の手ほどきについて
連載し、帝国美術学校(現、武蔵野美術大学)設立時に図案工芸科の教授を務めます。
愛知県小原村では和紙工芸の指導を行いました。


この展覧会は7月27日まで開催されています。

 松濤美術館
     東京都渋谷区松濤2-14-14
         Tel 03-3465-9421












 
  

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