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2014年7月19日 (土)

江戸陶磁のモダニズム・古武雄

町田市立博物館で開催されている「古武雄」展を見て来ました。

古武雄は佐賀県西部、武雄地域に江戸時代の初めに生まれました。
当初は岸岳山麓や唐津市、伊万里市、有田町、武雄地域など広い範囲で生産された陶器「唐津焼」に
包含されていました。
その中で、武雄陶磁は白土を用いる象嵌や刷毛目、鉄釉緑彩などの独自の技法を開発して、大胆な、斬新な
デザインを加え、大平鉢や壺などの大作を大量に生産しました。

後に、民芸運動を起こした柳宗悦にその美を見いだされ、小山富士夫や浜田庄司、棟方志功らに賞賛されています。

チラシや図録から一部ご紹介します。

001  町田市立博物館 「古武雄」展看板

002  「古武雄」展チラシ

003 004
鉄絵緑彩松樹文大平鉢 径49、2cm              鉄絵緑彩草花文大平鉢
(佐賀県重要文化財)                         (浜田庄司旧蔵品)
堂々とした松が褐色で描かれ、葉や幹の中が         口縁に櫛描きによる波状文
緑に色づけされています

005  鉄絵緑彩型紙摺唐花文大平鉢 径46、4cm
左右の菊文は窓型で菊文の切れ込みを入れた型紙で白化粧を施します

006 007
鉄絵緑彩山水文大平鉢 径49、2cm              鉄絵緑彩鷺文大平鉢
左に家や山水、右に遠景の山と鳥が描かれ、         褐色の輪郭の鷺の中を緑に
遠近感を表した山水文です                     鍔に格子模様と緑の点

008 009
鉄絵緑彩松樹文大平鉢 径56cm              鉄絵緑彩松樹文大平鉢
豪快な松の木が描かれています                (棟方志功旧蔵品)

010  鉄絵緑彩岩松樹文甕 高さ34、1cm
(武雄市重要文化財) 岩や松の枝が伸び伸びと描かれ、松の葉や岩の中が緑に塗られている

011  鉄絵緑彩蓬莱山帆掛舟文壺 高さ37、9cm

012 015
象嵌鶴文大平鉢 径49、6cm                打ち刷毛目花文大平鉢
(武雄市重要文化財)                      (武雄市重要文化財)
4羽の鶴2か所、頭と胴部が白土の象嵌          刷毛を使った白化粧の花弁状の文様

013 018
象嵌双耳水指 高さ18、2cm                  緑褐釉流掛唐花唐草文六耳壺
胴部に花文、波状文、葉型、源氏香、楕円形など       高さ41、4cm 華南三彩壺様式

014 016
象嵌鶴文水指 高さ18、8cm                  白泥鉄絵緑彩松樹鶴文甕
口縁と外面上部に草のような文、下部に波状文       鶴の象嵌に遠景の山々は白泥を       
鶴が四羽は立ち、二羽は飛んでいます            厚く掛けて緑や褐色で表します
白土の象嵌が鮮やかです


017  緑褐釉櫛目文大平鉢 径52、3cm
様々な波状文を櫛で描いて最後に褐釉と緑釉を大胆に流し掛けています
現代のアートに通じるものが有ります。


これ等の他、花生けや香炉、碗など65点が展示されていました。
古武雄は色々な絵付けの技法もさることながら、松の木や山などの大胆な斬新な表現が素晴らしく、
褐色の中の緑釉の鮮やかな色が印象的でした。
大平鉢や甕など大型のものは武家屋敷や旅籠で使われたものでしょう。
昔の“用の美”を見出しました。

この展覧会は8月31日まで開催されています。

 町田市立博物館
     東京都町田市本町田3562番地
         Tel 042-726-1531

 


  











                         


 




























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