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2014年6月29日 (日)

岡田美術館・歌麿「深川の雪」

箱根小涌谷の岡田美術館で開催されている、歌麿「深川の雪」展を見て来ました。

岡田美術館は昨年10月に開館し、1~5階の展示面積約5000㎡という広大な館内に、日本・東洋の
陶磁器や絵画などの美術品を常時約300~400点展示しています。

そして今回、66年ぶりに発見された喜多川歌麿の大作「深川の雪」を特別展示しています。

「深川の雪」は「品川の月」、「吉原の花」とともに、「雪月花」3部作として歌麿肉筆画の傑作と評されています。
3部作とも海外に渡ったのですが、「深川の雪」は日本人浮世絵収集家により、昭和14年に
日本へ持ち帰られました。
「深川の雪」が最後に一般公開されたのは、今から66年前、銀座松坂屋の展覧会で、3日間公開された後、
所在不明となっていました。
「深川の雪」が再発見されたのは2012年2月で、これを岡田美術館が買い上げ、長期の修復期間を経て、
今回の公開になりました。

図録から一部ご紹介します。

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深川の雪
こんなに大きな肉筆画の浮世絵は初めて見ました。
状態も良く、芸者のきれいな顔や衣装の鮮やかな色合い、模様、更に松の雪や床の間の
富士山の絵など、食い入るように見つめました。
これが約200年前に歌麿によって描かれました。

この絵は、2階の陶磁器が展示してある部屋の奥にあります。
縦約2メートル、横約3、5メートルの大作です。

絵の見方も群がって見るのではなく、並んで6人2列づつで順番に解説を見てから「深川の雪」を見ます。
この日は約15分待ちでしたが、4月の公開当初や5月のゴールデンウイークでは行列だったそうです。

各部分を少しアップにしてみます。

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左側の2階部分                           左側の1階部分
床の間に雪をかぶった富士山の掛軸があり          芸者の裾にじゃれる猫と
水仙の花が活けてあります                    猫を追いかけようとする子供
女性は拳の遊びをしています                   子供を抱きとめる母親が描かれています


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中央部分                              右側部分
化粧をしている女性や                      火鉢に当たる女性たち
庭の雪を眺める女性がいます               大きな風呂敷包みを背負った女中
                                  これは客と一夜を共にする為の夜具だそうです

芸者の下くちびるが緑に見えますが、これは笹色紅を塗って緑に発色しているのだそうです。

「雪月花」3部作の他の2点も参考図版が展示してありました。


003_2  「品川の月」
アメリカ フリーア美術館蔵
旅籠の2階座敷の様子が描かれています。
中央に立つ遊女の姿があでやかです。
広い座敷の向こうに海と帆船が見えます。
左奥の障子に男の影が映っています。

004_2  「吉原の花」
アメリカ ワズワース・アセーニアム美術館蔵
こちらは桜の花もあり、一段と華やかです。
吉原の茶屋と路上を行きかう遊女や子供など50人を超す群像が描かれています。
遊女たちの豪華な衣裳が満開の桜の花に映えて鮮やかです。
茶屋の2階では三味線や鼓、太鼓に合わせて踊る、花笠踊りをお客が楽しんでいます。


3階の絵画展示室には「深川の雪」に合わせて、美人画の特別展示がありました。


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「三美人図」 喜多川歌麿                      「芸妓図」 喜多川歌麿
手紙を書いている花魁の後ろに立つ2人            衣装も髪飾りも艶やかな芸妓です
                                     「深川の雪」の1階中央の女性に似ています
011  「傾城図」 葛飾北斎
花魁道中の図です。豪華で鮮やかな衣裳です。城を傾けるほどの美女と言う事でしょうか。
櫛やかんざしなどの髪飾りを数多く挿しています。

012  「汐くみ」 上村松園
汐汲み車を引いています。艶やかな気品のある女性です。


美人画を見終えて、3階の他の日本画を見ます。

013  「誰ヶ袖図屏風」 江戸時代
女性と子供用の着物が掛っています。着物はかなり派手な模様です。

014  「燕子花図屏風」 神坂雪佳
琳派の伝統ですね。地面は金箔で、水面は銀箔で表しています。
燕子花が鮮やかです。

015  「三十六歌仙図」 伊藤若冲
伊藤若冲晩年の絵です。省略もありますが、自由自在に楽しい絵を描いています。

016  「花卉雄鶏図」 伊藤若冲
こちらは若冲が画業に専念して間もないころの絵です。
鶏の羽や花びらの1枚1枚が丁寧に描かれています。

017  「孔雀図」 岡本秋暉
見事な孔雀です。下で雌の孔雀が見上げています。

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「花見、舟遊図巻」 田村水鴎
画巻前半の花見の部分です。桜の花がきれいですね。
左では宴席で踊る男性を見てみんなが笑っています。
右では琴の演奏を楽しんでいます。

020  「真鶴之浜」 前田青邨
源頼朝が真鶴の浜から安房の国へ落ちのびる図です。
海の色が変えてあり、緑青の色は箱根の山、群青の色は安房へと続く海原が暗示されています。
この緑青と群青の色が印象的です。


021  「朝の聖堂」 東山魁夷
朝の川面に森と教会の塔が映っています。
厳粛な聖堂と森、川を殆ど青一色で表しています。荘厳で素晴らしいですね。

岡田美術館は素晴らしい展示物が沢山あって見るのに疲れました。
以上ご紹介した絵の他にも沢山の日本画があり、沢山の屏風、掛軸などがあります。

今回のブログはここまでにして、次回のブログで陶磁器と建物正面の大壁画をご紹介します。

「深川の雪」の特別展示は6月30日までです。

 岡田美術館
    神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
        Tel 0460-87-3931











































 












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