京都御所、春季一般公開見学
京都御所を見学して来ました。
京都御所の見学は通常は事前に申し込みが必要なのですが、桜の美しい春季(4月9日~13日)には
一般公開されます。出掛けてきました。
京都御所一般公開案内図
西側の宜秋門から入り、御車寄、諸太夫の間の横を通り、日華門から中に入り、紫宸殿、清涼殿を見た後
小御所、御学問所、御常御殿を見て清所門から退出するというコースです。
宜秋門(ぎしゅうもん)に向かいます 門の前にはすでに行列があります
パンフレットを貰って9時から順次入門し、公開順路に従って見学します。
御車寄 大きな生け花 諸太夫の間 桜図(原在照)
御車寄(おくるまよせ)は参内する時の玄関です。
諸太夫の間(しょだいぶのま)は参内した者の控えの間です。
新御車寄(しんみくるまよせ) 馬型障子
通常は清涼殿に立てられている衝立が展示されています。
乗馬の打毬図と跳馬図が描かれています。
建礼門(けんれいもん) 解放されています 承明門の奥に紫宸殿が見えます
嵯峨御流
桧皮葺(ひわだぶき)の展示
桧皮葺は桧の皮を長さ75cm、幅10~15cm、厚さ1、5mmに加工したものを少しずつずらして重ね、
竹釘で留めたものです。約30年ごとに葺き替えます。
紫宸殿、清涼殿、御学問所、御常御殿などの屋根に使われます。
紫宸殿(ししんでん)
紫宸殿は即位礼などの重要な儀式を行う最も格式の高い正殿です。
大正天皇、昭和天皇の即位の礼もここで行われました。
紫宸殿 高御座(たかみくら) 天皇の御座 高御座(ポストカードより)
御張台(みちょうだい) 皇后の御座 御張台(ポストカードより)
紫宸殿の屋根を飾る装飾
屋根の上に獅子口(ししぐち)、下に懸魚(けぎょ)
清涼殿(せいりょうでん) 荒海障子 荒海障子(資料より)
清涼殿は天皇が日常の御生活に使用された御殿です。
清涼殿には土佐光清が描いた「荒海障子」がありましたが、少しわかりにくくなっています。
小御所(こごしょ) 大宋屏風 馬上の6人 大宋屏風 歩行6人 2隻
小御所は諸種の儀式が行われた所です。王政復古の日の夜、「小御所会議」が開かれました。
屏風には打毬の図が描かれています。馬上、歩行共、毬杖(ぎっちょう)を肩に担いでいます。 小御所内部(ポストカードより)
御学問所(おがくもんじょ) 岳陽楼図 蘭亭ノ図
御読書始めの儀や和歌の会などが行われました。
御常御殿(おつねごてん) 人形の展示 御内庭(ごないてい)
御常御殿は天皇の日常のお住まいです。清涼殿から独立して建てられました。
御学問所(おがくもんじょ)北側 杉戸絵 寿老人 杉戸絵 鶴
御三間(おみま) 賀茂祭群参図(駒井孝礼) 賀茂祭群衆(ポストカードより)
見学の順路は御三間で終了です。
沢山の御殿やお部屋、御庭、屏風絵や杉戸絵、生け花など普段目にすることのできない素晴らしいものを
拝見させていただきました。
広場で少し休憩しながら、お土産にポストカードなどを買い、清所門(せいしょもん)から帰りました。
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