城戸真亜子「静寂の叫び」展
神田神保町の文房堂(ぶんぽうどう)ギャラリーで開催されている城戸真亜子さんの「静寂の叫び」展を
見て来ました。
城戸真亜子さんは武蔵野美術大学油絵学科を卒業し、独特のカラフルな色彩表現で現代に生きる女性を
源氏物語の舞台に描いた「源氏物語」シリーズや水中の女性を描いた「水紋」シリーズなどを制作しています。
今回の「静寂の叫び」展ではどのような絵が見られるのか期待して行きました。
文房堂ビル
文房堂1階入り口
城戸真亜子展案内
店内
文房堂は明治20年創業の画材専門店で版画教室なども開いています。
ギャラリーは4階です。 ギャラリーの展示の様子(図録から)
図録から今回の絵の一部を紹介します。 「静寂の叫び」
全体の8~9割が水面で、水に映った樹木が描かれています。
半分から下は水が澄んで樹木がよく映っているのですが、上は藻があるのでしょうか、モヤモヤとして
不思議な湖面です。
「たまゆら」
水に映る景色がきれいです。 「はるの旋律」
「なつのあさ」
「ひびき」
水に映る樹木の絵ばかりですが、本来の地上の景色より、水に映った景色のほうが"水″というフィルター
を通すためか、より綺麗になって見えます。
又、モヤモヤと波紋が広がってもそれが新しい美の世界を見せてくれるようです。
更に風が吹けば景色ははかなく消えてなくなります。
「静寂の叫び」とは福島の景色のことのようです。
人の姿のない自然が挙げている叫び声のことでしょうか。
次に水紋シリーズが何点かありました。 「たゆたう」
「YUKAのプール」
水の描写が素敵ですね。深みと透明感があり、水面が揺れると人の体もプールの底のタイルも
ゆらゆらと揺れています。
城戸真亜子さんは多才な人ですね。
タレント業を続けながら色々な展覧会に出品し、1986年からは毎年個展を開いています。
更にパブリックアートとして東京NSEビルの壁画やアクアライン「海ほたる」の壁画、和歌山サマーレジェント
のオブジェ、南千住リバーハープコートのモニュメントなどを作製しています。
今後の活躍を期待しています。
この展覧会は4月26日まで開催されています。
文房堂
東京都千代田区神田神保町1-21-1
文房堂ギャラリー(4階)
Tel 03-3291-3445
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