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2014年2月23日 (日)

日本美術院再興100年・世紀の日本画展

東京都美術館で開催されている、日本美術院再興100年・世紀の日本画展を見て来ました。

岡倉天心によって創立された日本美術院は休止状態から天心の一周忌に再興され、100年になります。
これを記念して院展の巨匠たち、狩野芳崖、横山大観、小林古径、安田靫彦、平山郁夫らを中心として
重要文化財6点を含む約120点の世紀の日本画が前期、後期に分けて紹介されます。

先ず、前期展を見て来ました。

001  世紀の日本画展チラシ

002  狩野芳崖 「不動明王」 重要文化財
逞しい不動明王が水墨画の手法を使って描かれています。

005  004
下村観山 「弱法師」 重要文化財
梅の花が散る中、盲目の俊徳丸が赤い夕陽を拝んでいます。
俊徳丸の純真な心が伝わってきますが、梅林の中には卒塔婆も見え、無常感も漂います。

003   安田靫彦 「飛鳥の春の額田王」
万葉時代のロマンを感じる絵です。背景の五重塔や寺院の赤い色が額田王の衣服の色と響き合って、
爽やかな印象です。

006  奥村土牛 「閑日」
ペルシャ猫が緋毛氈の上でゆったりとしています。可愛いですね。

007   横山大観 「游刀有余地」
梁の王が料理人・丁の包丁さばきの技術を褒めると、丁は技術以上の“道”を目指していると答えました。
横山大観の気持ちが表れています。

008  小林古径 「竹取物語」
かぐや姫がお供を連れて昇天するところです。絵が小さくなってしまいましたが、かぐや姫やお供の人たちも
綺麗に描かれています。赤や黄の衣装が横になびいて飛翔する様子が分ります。

009   平山郁夫 「祇園精舎」
インドのお寺で釈迦が説法している図です。
みんなが一心に聞き入っている荘厳な雰囲気が伝わってきます。

010  今村紫紅 「熱国之巻(熱国之朝)」 重要文化財
東南アジア諸国を訪れた時の絵です。海辺の人々の暮らしぶりや内陸の人々の様子が描かれています。
緑が美しいですね。

011  速水御舟 「京の舞妓」
青い絞りの着物が印象的ですが、近寄ってよく見ると実に緻密な絵です。
衣裳の絞りの模様や帯の柄も細かいですが、後ろの九谷焼の花瓶に描かれている花や模様まで
細密に描かれ、更に畳の筋まで描かれています。速水御舟はこの絵を描くのに1年費やしました。
この絵を所有した人は、舞妓さんの顔が動くと言ったそうです。

012   小倉遊亀 「径」
可愛いですね。お母さんの後について一生懸命に足をそろえて歩いています。
ワンちゃんまで一緒です。


これ等の他、橋本雅邦の「白雲紅樹」はスケールの大きな溪谷の風景に滝が流れ落ち、
目を凝らすと滝の下の岩場に猿がいます。

川端龍子の「佳人好在」は瓢亭の部屋と庭が描かれ、席には料理が置かれ、庭の木には
カワセミが止まって獲物を狙っています。

平櫛田中の木彫りもありました。「酔吟行」は酒を愛した李白の吟行が彫られています。

などなど、近代日本画の名作、傑作を沢山見せていただきました。


世紀の日本画展、前期は2月25日までですが、後期は作品をすべて入れ替えて3月1日から
4月1日まで開催されます。

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