向井潤吉と四季・秋展
世田谷の向井潤吉アトリエ館で「向井潤吉と四季・秋」展を見てきました。
世田谷区弦巻の向井潤吉アトリエ館は住居とアトリエに加え、岩手より土蔵を移築して設立され、
今年の7月で設立20周年を迎えました。
20周年を記念して、一年を通して「日本の四季」をテーマに展覧会を開催し、今回は「秋」展です。
土蔵展示室の一、二 階に、油彩の茅葺き民家を主体とする風景画が展示してあります。
ポストカードやチラシなどから一部ご紹介します。
これ等の他、土蔵展示室には岩手県、奈良県や埼玉県などの民家と風景が20点ありました。
油彩の茅葺き民家を満喫した後は、母屋二階の水彩画です。
水彩画には、この他新潟県や青森県などの民家とヨーロッパの風景3点を含めて17点の風景画がありました。
向井潤吉さんの絵は、郷愁をひかれる田舎の民家ばかりですが、現代その民家がどんどん失われていく時に、
記憶にとどめる為にも民家を描くと言われています。
そして民家とそれを取り囲む風景を描く中で季節との関係が密接になっていったそうです。
故郷を思い出すような、胸にじんとくる絵ばかりでした。
又、婦人画報、週刊朝日、サンデー毎日など雑誌、週刊誌の表紙絵も手掛けています。
面白いのは、向井潤吉さんのデザインによる箔押しの帯がありました。
この他、愛用のカメラやパスポート、日誌などの資料も展示されていました。
この展覧会は12月1日で終了し、12月14日から来年3月21日まで「向井潤吉と四季・冬」展が開催されます。
向井潤吉アトリエ館
東京都世田谷区弦巻2-5-1
Tel 03-5450-9581
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