海藻・海の森のふしぎ展
銀座のLIXILギャラリーで「海藻・海の森のふしぎ展」を見てきました。
案内のポストカード
館内に入ると海藻の標本や鮮やかな海藻おしばが目に入って来ました。
野田美千代さんの海藻おしば 中央の大きな紅藻はアナダレス
中央の丸い褐藻はニセフサノリ、右はノコギリモク 左下はコノハノリ
押し花のように綺麗でカラフルです。
野田美千代さんは筑波大学下田臨界実験センターに勤めながら、海藻デザイン研究所代表として
海藻おしば講習会や海の環境を守る啓蒙活動などを行っています。
海藻は世界で約1万種あり、日本近海にはその内の約2000種が生息しているそうです。
次に明治の学者、岡村金太郎さんの「日本藻類図譜」の原画がありました。
岡村金太郎さんの植物画 緑藻 ミル、フジノハツタ フクロミル、タマミル
岡村金太郎 褐藻 イチメガサ ヒジキ
岡村金太郎 紅藻 イボノリ、キョウノヒモ アナダルス
岡村金太郎さんは日本海藻学の開拓者です。
明治の後半に農林省水産講習所に勤務しながら、約250編の研究成果を発表しました。
著作も多く、「日本海藻図説」、「日本藻類図譜」では日本の海藻の正確な図解と説明を著しました。
エキシカータ(標本集)の展示がありました。
神戸大学内海域機能教育研究センター発行の標本集からの展示です。
緑藻 クロミル アサミドリシオグサ
褐藻 アカモク
紅藻 ユカリ
紅藻 フダラク
この他、吉崎誠さんのベニハネモやヒメゴケなどの顕微鏡画も展示してありました。
普段何気なく昆布やわかめ、ヒジキ、ノリなどを食べていますが、海藻には沢山の種類があり、
背景に膨大な研究成果があることが分りました。
又、海藻おしばアートは綺麗で可愛いものでした。
この展覧会は来年の2月22日まで開催されています。
LIXILギャラリー
東京都中央区京橋3-6-18
Tel 03-5250-6530
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