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2013年11月11日 (月)

興福寺仏頭展

東京芸術大学美術館で開催されている「興福寺仏頭展」を見てきました。

この展覧会は奈良・興福寺の創建1300年を記念して開催されているものです。
チラシの見開きページにあるように、国宝「銅造仏頭」及び国宝「木造十二神将立像」、国宝
「板彫十二神将像」の国宝25点に加え、法相宗に関わる重要文化財30点などが展示されています。

013  興福寺仏頭展チラシ

014  チラシの見開きページ

右が「木造十二神将立像」左が「板彫十二神将像」、国宝25点は壮観です。

先ず地下2階の法相宗に関わる展示からです。
図録から一部ご紹介します。

001  木造弥勒菩薩半跏像
もと大乗院持仏堂の本尊で、厨子に納められていたものを展示しています。
厨子の扉に描かれた法相宗祖師や十大論師などの8枚の扉絵もありました。

002   法相曼荼羅図
弥勒菩薩を中心に無著、世親、玄奘三蔵をはじめ、法相宗祖師、論師16人の図です。

003    持国天像
持国天の背後に邪鬼が長い戟を立て、もう一体の邪鬼は左下に跪き、矢を見ています。

004   左 閻魔王像  右 娑伽羅龍王像
こちらも扉絵です。帝釈天像、梵天像など十二尊が描かれています。

いよいよ国宝「板彫十二神将像」です。

「板彫十二神将像」は薬師如来の台座の四方に配置されていたのではないか、と言う考えから
3体ずつ四方を囲むように展示されていました。

厚さ僅か3cmの桧の板に立体感のある、躍動感溢れる神将たちが彫られています。

005  真達羅大将像
正面を向いているのに立体感が素晴らしいです。厚さ3cmとは思えません。
体と手の重なり、衣服の襞、更にその陰まで表現されています。

006  波夷羅大将像
何ともコミカルな楽しい像です。複雑な衣服の襞や、交差した足など、大変彫りにくそうですが。

007  迷企羅大将像
最も躍動感のある像です。手や足の筋肉、筋がすごいですね。

いよいよ仏頭の待つ3階に向かいます。
部屋に入ると素晴らしい迫力の仏像たちが待っていました。
中心の奥に「銅造仏頭」、如来を守る「木造十二神将立像」が左右に並び、如来を守っています。

008 「銅造仏頭」
高さ約1m、崇高で気品のあるお顔が白鳳時代の特徴です。
仏頭は685年に奈良、山田寺の本尊、薬師如来像として造られましたが、これを興福寺の
堂衆が山田寺から興福寺に運び込みました。
その後火災で頭部以外を消失し、頭部は新しい本尊の台座に収められ、500年が経過して
人々から忘れ去られていました。
1937年に興福寺東金堂の本尊、薬師如来像の台座の中から発見され、国宝の指定を受けました。
今回の展覧会で600年ぶりに、仏頭はかっての守護神たちと再会しました。

仏頭の後ろに回ると、後頭部が欠けており、左の耳も下半分がなく、痛ましい限りですが、
お顔はきりっと遠くを見ておられます。


薬師如来の守護神、「木造十二神将立像」は迫力のある、躍動感あふれる像たちです。
ぐるりと360度回って後ろからも見ることができます。

009   毘羯羅大将立像
後ろに回ると腰をひねっているのが分ります。

010  波夷羅大将立像
右足を踏み出し、今にも鬼を打ち据えんとする様子です。
十二神将の頭には干支の動物が付けられています。
波夷羅大将は龍、先の毘羯羅大将は鼠、次の伐折羅大将は犬です。

011  伐折羅大将立像
恐ろしい顔をして、今にも敵に剣を突き刺そうとしています。

「銅造仏頭」と同じ白鳳時代の「銅造釈迦如来椅像」(府中市深大寺)も展示されていました。

012 深大寺釈迦如来椅像


「銅像仏頭」をデジタルで復元した映像がありました。
陥没した後頭部と左耳が復元され、丸い穏やかなお顔が戻りました。
頭の上のこぶが大きいのに驚きました。

この展覧会は11月24日まで開催されています。 

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