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2013年11月 7日 (木)

洛中洛外図と障壁画の美

東京国立博物館平成館で開催されている、洛中洛外図と障壁画の美(特別展)を見てきました。

洛中洛外図は御所や貴族、武家の屋敷又、寺社、観光名所などを対象に、そこに暮らす人々の
生活を描いた風俗画で、金の雲で対象の場所の間を埋めた俯瞰図です。

洛中洛外図屏風は100点ほどあるそうですが、国宝「上杉本」、重要文化財「舟木本」など、
国宝、重要文化財の全7点全てが展示してあります。
但し、展示替えがあり、後期の「歴博甲本」、「福岡市博本」、「池田本」は写真の展示でした。


館内に入ると、先ず巨大なスクリーンが目に入って来ました。
これは洛中洛外図屏風「舟木本」を、4x4mの大型スクリーン4基に拡大投影したもので、
街並みや人物、風俗の細部まで見ることができます。

残念ながら、スクリーンを写真に撮ることはできませんので、図録から一部ご紹介します。
図録の見開きの部分など見にくいところがありますが、お許しください。

001 洛中洛外図屏風「上杉本」 狩野永徳 国宝
織田信長が入手して上杉謙信に贈られたと伝わります。米沢藩上杉家蔵。
繊細、華麗に京都が描かれ、数多くの名所に2500人もの人物が登場します。
左に御所が見えます。右下には祇園祭の山鉾がありますが、次の細部の図でご覧ください。

004  012

御所 紫宸殿 正月の舞楽の様子               祇園祭 神輿3基と山鉾、船の鉾


006  005

将軍邸 行列の先頭は上杉謙信?               風流踊 揃いの衣装で踊る人々

002  003

「舟木本」 重要文化財 五条大橋、方広寺(右隻)         二条城、祇園祭部分(左隻)
岩佐又兵衛
細部の絵をご覧ください。

009  007

祇園祭 大きな幌を担いだ母衣武者              五条大橋 花見帰りの集団
                                  橋の下を通る船の船頭が見上げています
中国、故宮博物院の「清明上河図」を思い出しました。
「清明上河図」ではマストを下して橋の下を何とかくぐり抜けようとする船頭たちの緊張感と
橋の上や川岸からそれを眺める人々が描かれていました。

008  花見帰りの集団

桜の枝や日傘を持った集団が踊りながら橋を渡っています。人の表情が豊かで面白いです。
浮世絵を思わせるような絵で、岩佐又兵衛が浮世絵の創始者と言われる訳が分ります。
舟木本は人物の身振りが誇張されていて、賑やかさが伝わってくるようです。


010  「勝興寺本」 左に御所、右上に大仏殿
北陸高岡市の勝興寺に伝来したもの

011  「池田本」 左に御所、右上に大仏殿
岡山池田家に伝わる洛中洛外図屏風です。3000人以上の登場人物が描かれています。

013  「池田本」 二条城の前に神輿2基

「池田本」は色が明るく、城や人など対象がはっきりしています。


次は京都御所と二条城の障壁画ですが、その前に「竜安寺石庭の四季」の巨大スクリーンが
ありました。
フルハイビジョンの4倍の解像度の超高精度映像4Kで竜安寺石庭を1年間にわたり撮影したものです。
実物大の約16mの巨大スクリーンに、春の桜の石庭から緑の深い夏、紅葉の鮮やかな秋、
雪の積もった石庭まで一年間の映像を楽しみました。
こちらも残念ながらブログには映像は出ません。

014 賢聖障子絵 狩野孝信

元、京都御所紫宸殿にあったものが今は仁和寺にあります。
中国古代の賢人、聖人たち32人が描かれました。
上の絵は左から 仲山甫、太公望、傳説、伊尹

015  群仙図襖 狩野永徳

元、仙洞御所寝殿にあったものが今は南禅寺にあります。
鐘離権が呂洞賓に仙術を伝授しているところです。

016  列子図襖 メトロポリタン美術館蔵
風を意のままに手繰る列子が飛翔し、左右に家人が眺めています。


017  桜花雉図 狩野尚信 二条城
二の丸御殿黒書院  雉が2羽います


018 松鷹図 狩野探幽 二条城
二の丸御殿大広間  松の枝から鷹が獲物を狙っています


約2時間かけて洛中洛外図屏風と障壁画、加えて最先端の大スクリーン映像に堪能しました。
展示替えの後期の屏風も本物を見てみたいと思います。

  東京国立博物館 平成館
  特別展 京都 洛中洛外図屏風と障壁画の美
        前期 10月8日~11月4日
        後期 11月6日~12月1日

 

 

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