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2013年11月25日 (月)

五島美術館特別展・本阿弥光悦

五島美術館で開催されている「本阿弥光悦・桃山の古典」を見てきました。

001  五島美術館入口
五島美術館は大井町線、上野毛駅から徒歩5分の閑静な住宅街にあります。
当日はお茶会も催されており、お客様でいっぱいでした。

本阿弥光悦は桃山時代から江戸時代にかけて活躍した人で、刀剣の研ぎや鑑定を行う京都の本阿弥家に
生まれ、本業の傍ら書や陶芸、蒔絵、出版など多彩な能力を発揮した文化人です。

書では「寛永の三筆」と言われる闊達な、自在な筆の運びで、陶芸では楽家二代常慶や三代道入の
協力を得て、手づくねの楽焼を造り、漆芸では光悦蒔絵と呼ばれる螺鈿や蒔絵を制作し、
更に嵯峨本と言われる書物を出版し、「伊勢物語」では、それまで写本でしかなかったものを
光悦により、木活字で初めて出版されました。
又、書の下絵で鹿や花鳥図を俵屋宗達と共に華麗に描き、琳派の創始者と言われています。

図録から一部ご紹介します。

003 本阿弥光悦像 光悦の孫、光甫作 一木造り

004 扇面月兎画賛 光悦作
大胆に金と緑で分割し、緑面に跳ね上がる兎と草花を描いています。

005  006
鹿下絵新古今集和歌巻                      蓮下絵百人一首和歌巻
俵屋宗達下絵、光悦書 金銀泥で鹿の下絵          金銀泥の料紙に蓮の下絵

008 007
花卉鳥下絵新古今集和歌巻  金銀泥の竹、桜、松と千鳥の下絵  光悦作

010  内箱 神楽鈴蒔絵文箱 光悦作
黒漆に金の蒔絵で神楽鈴だけを描いています。

011  012
桔梗下絵新古今集和歌色紙                   四季草花下絵三十六歌仙和歌色紙帖

013  014
黒楽茶碗 銘「時雨」 重要文化財              黒楽茶碗 銘「雨雲」 重要文化財
重厚な茶碗です                        釉薬のかかっていない部分が味わい深い
                                   底部の斜めの火間を雨雲に見立てた

015  016
黒楽茶碗 銘「朝霧」                      赤楽茶碗 銘「乙御前」 重要文化財
少し浅く腰が丸い 艶やかな黒釉                細かい陥入があります

017  018
赤楽茶碗 銘「弁財天」                    赤楽茶碗 銘「雪峯」 重要文化財
深く白っぽい茶碗です                     胴の太い釜割れを漆で繕い金箔をかけています

019  白楽茶碗 銘「冠雪」 角作りの茶碗

この展覧会にはありませんでしたが、光悦には国宝の白楽茶碗があります。

002  白楽茶碗 銘「不二山」 国宝
白い釉薬が降りかかり、下半分は窯変して黒っぽく、これを山のすそ野に見立てれば、全体で
雪を頂く富士山でしょうか。
光悦は自ら箱に「不二山」と墨書したようですが、これは世界に二つとないと言う意味でしょうか。
何とも味わい深い茶碗です。この茶碗はサンリツ服部美術館所蔵で、門外不出だそうです。

020 赤楽兎文香合 重要文化財
白泥と鉄絵で草むらの兎を描いています。

021 花唐草螺鈿経箱 重要文化財
箱の蓋面、側面に威厳のある唐草がゆったりと配置されています。

022  蔦蒔絵唐櫃 国宝 俵屋宗達下絵、光悦蒔絵
平家納経がこの唐櫃に入れて厳島神社に納められたそうです。

023   024
船橋蒔絵硯箱 国宝 光悦作                  船橋蒔絵硯箱 溝口三郎模作
金地の盛り上がった面を斜めに横断する大きな鉛板があります。
銀板文字は和歌「東路の佐野の船橋かけてのみ思わたるを知る人ぞなき」を表していますが、
歌の中の「船橋」を硯箱の絵を使って表現しています。
波と船の蒔絵の上に黒い鉛板の橋がかかっているのです。

一度見たら忘れられない強烈な印象の作品です。
独創的な形の硯箱に書を主要な要素として、蒔絵と鉛の下絵の上に描いています。

025_2  群鹿蒔絵笛筒 重要文化財
能管を納める笛筒です。鹿を螺鈿や蒔絵、鉛の金具で表しています。
色々なスタイルの鹿が何頭も巧妙に配置され、素晴らしい細工です。


これ等の他、出版物(伊勢物語など)や刀剣の金象嵌銘、書状などが展示され、本阿弥家の家系図、
及び京都の本阿弥家の地図などもありました。

この展覧会は12月1日まで開催されています。

 五島美術館
   東京都世田谷区上野毛3-9-25
        Tel 03-3703-0661

 

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