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2013年10月23日 (水)

モローとルオー展

パナソニック汐留ミュージアムに「モローとルオー展」を見に行って来ました。

19世紀末のパリで活躍したギュスターヴ・モローは、神話や聖書を主題とした絵を描き、その精緻な
宝石箱のような鮮やかな絵で、象徴主義の巨匠とされています。

フランス国立美術学校の教授として、マティスやマルケ、ルオーらを育て、特にルオーとは特別な
師弟関係にあり、熱心に芸術上の助言を与え、モロー亡き後、遺言によりモロー美術館館長に任命しています。

チラシとポストカードから一部ご紹介します。

001  モローとルオー展チラシ
左上はモローの「ユピテルとセメレ」、右下はルオーの「我らがジャンヌ」

002  モロー 「バルクと死の天使」
運命の女神の中で一番恐ろしいアトロポスが死の天使の馬の手綱を引いています。

003  モロー 「ユピテルとセメレ」
ユピテル(ゼウス)の子を孕んだセメレが、彼の本当の姿を見ようとして振り返り、雷に打たれます。
「ユピテルとセメレ」はこれより大きく、下にも大勢の人々が描かれた絵があります。

004 モロー 「メッサリーナ」
ローマ帝国第4代皇帝の妻。若い男を誘惑するメッサリーナの絵もあります。

005  モロー 「一角獣」
獰猛な一角獣は乙女にのみ身をゆだねるそうです。

006  モロー 「ヘラクレスとレルネのヒュドラ」
ヘラクレスが九つの頭を持った大蛇・ヒュドラを倒します。
ギリシャ神話「ヘラクレス十二の功業」

007  ルオー 「我らがジャンヌ」
ジャンヌダルクの凛々しい姿です。

008  ルオー 「聖顔」
キリストが磔に処される前、聖女ヴェロニがキリストの顔をぬぐった布に、キリストの顔の跡が
残ったと言う、その聖顔を描いています。

009  ルオー 「石臼を回すサムソン」
モローは生徒であるルオーの「石臼を回すサムソン」の絵を模写しました。

010  ルオー 「ウオルスキ王トウルスの館のコリオラヌス」
この絵はフォルタン・ディヴり賞2等を受賞しました。
当時は国立美術学校の絵のコンクールの最高賞に「ローマ賞」があり、モローもルオーも
最終選考まで行きますが、「ローマ賞」は取れなかったそうです。
「ローマ賞」の他に、「フォルタン・ディヴリコンクール」、「ジョーヴァン・ダッタンヴィルコンクール」、
「シュナヴァール賞」がありました。

これ等の絵の他、油彩画、素描、モローとルオーの書簡など約70点が展示されています。

モローの油彩下絵が4点あり、これは色彩の試作、下絵のようですが、抽象画のようにも見えます。


モローは「目に見えるものも手に触れるものも信じない。ただ感じるものだけを信じる」と言う言葉を
残しているそうで、モローの絵を見る人に対して「神経に働きかけ、感情を揺り動かし、未知の世界に
導く」ことを目指しているそうです。

有名なモローの「出現」(サロメのもとに血の滴るヨハネの首が現れる)や「オルフェウスの首を
抱くトラキアの娘」(女たちに惨殺された竪琴の名手、オルフェウス)など、幻想的で怪しく、
美しく、心を揺さぶられる絵が沢山あります。
モローの絵をもっと見てみたいものです。

この美術展は12月10日まで開催されています。






















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