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2013年9月28日 (土)

近代日本画の巨人・竹内栖鳳展

東京国立近代美術館で開催されている「竹内栖鳳展」を見てきました。

竹内栖鳳は東の大観、西の栖鳳と言われ、横山大観と並び称される画壇のリーダーです。
共に第一回の文化勲章を受章しました。

竹内栖鳳の門下生には、上村松園、土田麦僊、小野竹喬らが、京都絵画学校の生徒には、
村上華岳、堂本印象、福田平八郎ら、京都画壇の英才、重鎮が並びます。

栖鳳は、師の幸野楳嶺から、四条派、円山派の画風を学び、更に琳派や雪舟の水墨画などを
貪欲に吸収します。
一枚の絵に、これ等の画風を描きこみ、「鵺派(ぬえは)」と称されたこともあります。

又、渡欧してヨーロッパ美術のリアリズムに驚き、光線の取り入れ方や彩色に魅了されます。
帰国して、日本画の伝統を継承しながら西洋のリアリズムの表現を取り入れました。

西洋リアリズムの第一弾の発表が「金獅」です。

ポストカードや図録の写真から一部ご紹介します。

2  「金獅」
これまでの唐獅子図を一変しました。現実のライオンの迫真の描写は画壇を驚かせました。
怖いほどの迫力がありますね。

002  「象図」 
生々しい写実の表現です。背中に乗る猿や飛んでいく雀を描いて、象の大きさを強調しています。

003  「飼われたる猿と兎」
兎も丸いだけでなく、寝ている兎は体が伸びるようです。
真ん中の猿は歯をむき出して威嚇しているようです。

004  「ベニスの月」 ビロード友禅
この友禅の原画を栖鳳が描きました。中央はサンタ・マリア・デッラ・サルーテ寺院。
水墨画の手法で水辺の月夜の景色を描きました。月が中段の寺院の少し右にあるのが見えるでしょうか。

005  「散華」 東山本願寺山門の天井画の試作

006  「絵になる最初」
天女のモデルになるためヌードになろうとしたが、どうしても着物が手放せない“恥じらい”が
栖鳳の創作意欲をかき立てました。

007  「班猫」 重要文化財です
動物画の傑作と言われています。
柔らかな猫の鋭い目が印象的です。翡翠のような深い緑の目は、画面のどちらに行っても
睨んでいるようです。
触ると柔らかそうな毛が一本一本丁寧に描かれています。

008  「蹴合」  迫力満点です

012  「おぼろ月」
月を仰ぐ狐。おぼろ月の淡い光に菜種が黄色く光っています。
詩情溢れる春の月夜が描かれています。

009  「驟雨一過」
夏のにわか雨に柳の葉が濡れています。烏の羽も濡らせて湿気を描いています。

010  011
「艶陽」 豌豆の緑、花の赤紫が華やか           「春雪」 烏に春の柔らかな雪
                                    最晩年の絵です

これ等の他、池で鯉が跳ねている「池塘浪静」やひょうきんなスタイルの「熊」、「松魚(かつお)」などなど、竹内栖鳳の絵を満喫しました。
ただ、新たに発見された「日稼」や「羅馬之図」など、一部は前期の展示で見ることができませんでした。

栖鳳の絵は対象の本質をつかんだ写実ですが、省略するところもあり、洒脱な表現もあって
大変楽しく拝見させていただきました。
この展覧会は10月14日まで開催されています。




























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