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2013年7月 5日 (金)

驚異的な写真芸術、アンドレアス・グルスキー展

国立新美術館で開催されている「アンドレアス・グルスキー展」を見てきました。

アンドレアス・グルスキーは、国際的に今最も注目を集めるドイツ出身の写真家という事ですが、
実際に見て、その巨大な建築物や群衆などの大画面の全体に焦点が合い、全てが等価に広がる
驚異的な世界がありました。

チラシやポストカードの写真から一部ご紹介します。

002 「カミオカンデ」
 
 
 

 (228、2x367、2x6、2cm)
岐阜県神岡鉱山の地下1000mにあるニュートリノ検出装置、スーパーカミオカンデの写真です。
1987年に小柴昌俊博士が超新星からやって来た素粒子ニュートリノを、このスーパーカミオカンデで
捕え、2005年にノーベル賞を受賞しました。
点検の為、内部の水を抜き、小舟で見回るときに一緒に撮影したそうです。
タンクの内壁に見えるのは光電子増倍管というセンサーで、一つ一つに中の景色が映りこんでいます。

最新作の「カタール」では、金属製の巨大なガスタンクの点検の為、ガスを抜いたところに
中に入って撮影し、金色に輝く内壁が画面前面に広がっています。
 
(249x337、3x6,2cm)

004 「ピョンヤンⅠ」
(307x215、5x6、2cm)

北朝鮮のピョンヤンで開催されるマスゲーム「アリラン」の様子です。
大判カメラによって画面の隅々まで緻密に描写されているので、近寄ってよく見ると、少女たちの
表情まで分ります。

群衆を撮影したものでは、「東京証券取引所」や「シカゴ商品取引所」、「マドンナ」、「メーデー」など
画面の隅々の人々の表情も捉えています。

「クフ」ではピラミッドを構成する膨大な岩が下から上まで明確に映されています。
(301、5x207x6、2cm)
 

「コクーン」では不規則な蜂の巣のような構造物が無限に広がっているようです。

「パリ、モンパルナス」では長大なアパートが隅から隅までくっきりと映され、個々の部屋の
  窓の四角いフォルムとカーテンのカラフルな色彩により、モザイクのように一つ一つの
  世界を見ることができます。(187x427、8x6、2cm)

005 「F1ピットストップ」
(186、8x506、5x6、2cm)

F1レースでピットインした車をヘルメットをかぶったチームメンバーが対応しています。
展示では2チームの写真でしたが、ポストカードでは1チームになっていました。

006 「V&R 2011年」 ファッションショーでしょうか

004_2 「99セント」

日本でいう100円ショップ、少しぼけてしまいました。

005_2 「ライン川」

グルスキーが日常ランニングしているライン川の光景と言う事ですが、川の対岸の建造物を
デジタル技術で消して、川面と土手、コンクリートの道、灰色の空がまるで抽象絵画のように
気高く広がっています。

更に「バンコク」シリーズではタイのチャオプラヤー川に光が縦断する光景を撮り、
「オーシャン」シリーズでは衛星から撮られた高精度の画像を丹念に加工しています。


本展覧会では初期の作品から最新作まで約65点が紹介されています。
これまでに見たことがない、驚異的な緻密な画面が広がっていました。
国立新美術館の展示は9月16日までです。






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