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2012年12月 3日 (月)

維新の洋画家 川村清雄

江戸東京博物館に「維新の洋画家、川村清雄展」を見に行って来ました。

目黒区美術館でも「もうひとつの川村清雄展」が開催されており、明治神宮外苑の
聖徳記念絵画館には明治天皇の御事績を描いた80名の画家の1人として川村清雄の
壁画が展示されていますので併せて見て来ました。
川村清雄は江戸の旗本の子として生まれ、明治維新後イタリアに留学し、油絵を
学びます。
本格的に油絵を学んだ最初期の画家ですが、当時の画壇の本流には乗らず、あまり
知られていませんでした。
展示作品を見ると、「勝海舟江戸開城図」、「天璋院像」(篤姫)など人物の表情は豊で
品格が有ります。
「波」や「滝」などはほとばしる水の迫力が伝わってきます。
油絵の洋画であるのに日本画のような味わいです。
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左から篤姫   勝海舟   形見の直垂
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目黒区美術館                                                    村上義光 錦御旗奪還図                       
一方、目黒区美術館にある「鸚鵡」やフランス・オルセー美術館から里帰りした「建国」は
明るく、カラフルで鮮やかです。
「鸚鵡」は蝶に驚いて羽根を広げる鸚鵡の動きが面白く、背景の朱色と鸚鵡の白、薔薇の
黄色などの対比が鮮やかです。
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「建国」は天岩戸に籠った天照大神を下界に誘い出すため、朝を告げる鶏と神器が
描かれ、日本神話を象徴した絵となっています。
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聖徳記念絵画館の壁画「振天府」は日清戦争勝利の戦利品(下段に描かれる)を、吹上
御苑に造られた陳列庫に収める図(中段)と上段右には戦場の幻想が描かれた渾身の
作品です。
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聖徳記念絵画館                      壁画の展示室(パンフレットより)
川村清雄さんの油絵は描写が素晴らしく、絵の構想もさまざまな工夫がこらされ、
色使いも鮮やかです。そして洋画であるのに日本画の様にも見える懐かしい感覚の
絵でした。
江戸東京博物館の「川村清雄展」は12月2日で終ってしまいましたが、目黒区美術館の
「もうひとつの川村清雄展」は12月16日まで開催されています。

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