維新の洋画家 川村清雄
江戸東京博物館に「維新の洋画家、川村清雄展」を見に行って来ました。
目黒区美術館でも「もうひとつの川村清雄展」が開催されており、明治神宮外苑の
聖徳記念絵画館には明治天皇の御事績を描いた80名の画家の1人として川村清雄の
聖徳記念絵画館には明治天皇の御事績を描いた80名の画家の1人として川村清雄の
壁画が展示されていますので併せて見て来ました。
川村清雄は江戸の旗本の子として生まれ、明治維新後イタリアに留学し、油絵を
学びます。
本格的に油絵を学んだ最初期の画家ですが、当時の画壇の本流には乗らず、あまり
知られていませんでした。
本格的に油絵を学んだ最初期の画家ですが、当時の画壇の本流には乗らず、あまり
知られていませんでした。
展示作品を見ると、「勝海舟江戸開城図」、「天璋院像」(篤姫)など人物の表情は豊で
品格が有ります。
「波」や「滝」などはほとばしる水の迫力が伝わってきます。
油絵の洋画であるのに日本画のような味わいです。
左から篤姫 勝海舟 形見の直垂
目黒区美術館 村上義光 錦御旗奪還図
一方、目黒区美術館にある「鸚鵡」やフランス・オルセー美術館から里帰りした「建国」は
明るく、カラフルで鮮やかです。
「鸚鵡」は蝶に驚いて羽根を広げる鸚鵡の動きが面白く、背景の朱色と鸚鵡の白、薔薇の
黄色などの対比が鮮やかです。
明るく、カラフルで鮮やかです。
「鸚鵡」は蝶に驚いて羽根を広げる鸚鵡の動きが面白く、背景の朱色と鸚鵡の白、薔薇の
黄色などの対比が鮮やかです。
描かれ、日本神話を象徴した絵となっています。
聖徳記念絵画館の壁画「振天府」は日清戦争勝利の戦利品(下段に描かれる)を、吹上
御苑に造られた陳列庫に収める図(中段)と上段右には戦場の幻想が描かれた渾身の
聖徳記念絵画館 壁画の展示室(パンフレットより)
川村清雄さんの油絵は描写が素晴らしく、絵の構想もさまざまな工夫がこらされ、
色使いも鮮やかです。そして洋画であるのに日本画の様にも見える懐かしい感覚の
絵でした。
絵でした。
江戸東京博物館の「川村清雄展」は12月2日で終ってしまいましたが、目黒区美術館の
「もうひとつの川村清雄展」は12月16日まで開催されています。
「もうひとつの川村清雄展」は12月16日まで開催されています。
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