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2012年11月17日 (土)

リヒテンシュタイン華麗なる侯爵家の秘宝

国立新美術館のリヒテンシュタイン華麗なる侯爵家の秘宝展を見て来ました。

リヒテンシュタイン侯爵家は約5世紀にわたり、約3万点もの美術品を収集して
きましたが、第二次世界大戦ではナチの手を逃れてウィーンから侯国のファドーツ城に
移し、戦後2004年から再びウィーンの「夏の離宮」で公開しています。
その中から139点の絵画、彫刻、工芸品、タペストリー、家具等が来日しました。
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エントランスの次のバロック・サロンの展示空間に圧倒されました。
宮殿に入ったかのような荘重なバロック様式の部屋に、豪華な家具、テーブルや
チェスト、椅子などが置かれ、彫刻や陶磁器、燭台などもあります。
テーブルは天板に大理石が使われ、貴石象嵌のものも有ります。
足には豪華な彫刻が施されています。
枝付き大燭台は高さが309mもあり、中国、日本、ヨーロッパの磁器が金工の飾りで
つながれています。
壁には17、18世紀の荘重な絵画が掛けられています。
花の絵や狩の獲物の絵が鮮やかです。
大きなタピスリーも4点掲げられています。最大のものは3m×5mもあります。
4点の天井画も有り、部屋全体が芸術品となっています。
このためか、絵や彫刻など作品には番号だけで、キャプションがつけられていません。
入り口で頂いたバロック・サロンのパンフレットで、番号をチェックすることになります。
リヒテンシュタイン侯爵家の部屋の次は名画ギャラリーです。
ルネサンスではラファエロの「男の肖像」やクエンティン・マイセスの「徴税使たち」の
面白い表情が見られます。
ルーカス・クラナッハの「聖エウスタキウス」では崖の上の鹿の角の間にあるキリストの
十字架を礼拝しています。
イタリア・バロックではジロラモ・フォラボスコの「ゴリアテの首を持つダヴィデ」が大きな
ゴリアテの首は迫力がありますが、ダヴィデが女性的に見えます。
ルーベンスの部屋が圧巻です。
「占いの結果を問うデキウス・ムス」は3m×4mの大作で、牛の心臓を取り出して占い、
英雄デキウス・ムスの死が予告されるドラマチックな場面で、デキウス・ムスの驚きの
表情も鮮やかに描かれています。
「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」は小品ですが、ルーベンスの娘、クララの
生き生きとした可愛らしい表情が描かれています。
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クンストカンマー:美と技の部屋では水晶のゴブレットやぜんまい仕掛けの酒器(牡鹿
に乗るディアナの酒器が回り、止まったところの人が酒を飲む)、貴石象嵌のチェスト、
豪華なジョッキ(象牙に精緻な彫刻を施したジョッキ)などがあります。
17世紀フランドルではヤン・ブリューゲル、ピーテル・ブリューゲル2世の絵や、ヴァン・
ダイクの絵が、17世紀オランダではレンブラントやフランス・ハルスの絵があります。
最後のビーダーマイヤーの部屋では、劇画調ではないやさしい日常の光景を描いた絵
などが並び、中でもヴィジェ・ルブランのリヒテンシュタイン侯爵夫人の絵が綺麗です。
美しい夫人が空に舞い、足は素足です。
当時、この絵を展示したとき、素足が問題となり、絵の下に夫人の靴を置いたとか。
以上じっくりと見て回ると3時間を越え、リヒテンシュタイン・コレクションの魅力を
堪能しました。
この展覧会は12月23日まで開催されています。

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