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2012年11月21日 (水)

色鍋島の粋・今泉今右衛門

菊池寛実記念 智美術館に十三代、十四代今泉今右衛門の色鍋島磁器を見て来ました。

今泉今右衛門家は佐賀鍋島藩の磁器、色鍋島の絵付けを継承してきました。
藩の窯が廃止されてからは、素地から焼成までの一貫生産に取り組み、技術の復興を
果たして来ました。
今回、智美術館では人間国宝となった十三代の新しい技法による色鍋島と十四代の
更に創意を加えた作品を展示しています。
会場に入ると、色鮮やかながらも落ち着いた色鍋島の作品群に目を奪われました。
壁などに掲示してある色鍋島の技法や説明を読みながら、一作品一作品、精緻な
造形と鮮やかな色絵付けを堪能しました。
図録から作品数点と十三代、十四代今右衛門が確立した色鍋島の技法を示します。
(十三代今泉今右衛門)
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色絵吹墨玉すだれ文鉢                色絵薄墨露草文鉢
吹墨                            薄墨
  染付の絵の具を吹き付ける技法           薄墨色の吹墨
  生地の白い地肌を残さず前面に           薪の窯でのみ発色がグレーになる
  吹墨を施した
003004
色絵吹重ね草花文額皿                  色絵緑地珠樹文蓋物
吹重ね                            緑地
  吹墨の青と薄墨のグレーを重ね             中国・明の緑地金彩に倣った物
  合わせた                           下絵の染付の青と上絵の緑が
  青からグレーに微妙に移り変わる             調和している
( 十四代今泉今右衛門)
005006
色絵薄墨墨はじき時計草文鉢              色絵吹墨墨はじき雪文額皿
薄墨墨はじき                         吹墨墨はじき
  白抜きする箇所を墨で書いた後             白抜きする箇所を墨で書いた後
  薄墨を吹き付けてはじかせる               藍色を吹き付けてはじかせる
[墨はじき]:墨で文様を描き、その上を絵の具で塗ると、墨に入っている膠が撥水剤の
      役目をして絵の具を弾きます。その後素焼きすると墨が焼き飛んで、白抜きの
      文様が現れる技法です。
 
007008
色絵藍色墨はじき葡萄文花瓶               色絵墨色墨はじき万年青文額皿
藍色墨はじき                         墨色墨はじき
  藍色の染付を墨はじきで白抜きとした          薄墨のグレーの絵の具を墨
                                   はじきにした
009010
層々薄墨墨はじき雪文花瓶               色絵薄墨墨はじき石榴文蓋付瓶
層々墨はじき                        プラチナ彩
  墨はじきと薄い染付けの絵の具を           白金色を発する技法
  交互に数十度重ね、焼き飛ばした
  後、釉薬を掛けず焼成する
この展覧会は来年1月6日まで開催しています。
 菊池寛実記念 智美術館
    東京都港区虎ノ門4-1-35西久保ビル
       Tel 03-5733-5131
       日比谷線「神谷町」4b出口徒歩6分
       ホテルオークラの裏、江戸坂を昇った所

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